富山県立中央病院

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外来化学療法科(通院治療室)

概要

外来化学療法科photo 通院治療室が開設した2008年度の患者さんの利用のべ人数は年間4791名でしたが、年々増加し2014年度は7702名と、開設時の約1.6倍増を示しております。
通院治療室のベッド数は開設時から22床で北陸でも有数の規模でしたが、今後のさらなる利用者の増加が予想されることから、2017年度には更なる増床を予定しております。
 スタッフは、医師1名(がん薬物療法専門医・指導医)、専任看護師4名(内1名:がん化学療法看護認定看護師)、専任薬剤師1名(がん薬物療法認定薬剤師)、事務1名で構成されており、連携のとれたチーム医療を行っています。
 血管穿刺や副作用に対応する医師については各科より協力を得て当番制とし、常に医師が治療室に常駐するシステムとなっております。このため、アレルギーや抗癌剤の血管外漏出などのトラブルにも迅速に対応することが可能であり、患者さんにはより安心して抗癌剤治療を受けていただけるよう努めています。

通院治療室

通院治療室 場所は、外来棟3階にあり、ベッド10床、リクライニングチェア12床の計22床です。また、ベット・チェアともそれぞれにポータブルDVD(TV視聴可)を設置してあり、点滴投与中の時間、患者様ができるだけ快適に過ごせるよう努めています。

通院治療室利用の流れ

 再診受付→中央採血室→(患者さんに応じて通院治療室での問診)→各診療科での診察・処方・次回予約→通院治療室で点滴治療→お会計

診療費用について

従来の点滴注射の医療費の他に下記の料金が加算されます。
・外来化学療法加算1 A580点 B 430点
・無菌製剤処理量1
イ) 閉鎖式接続器具を使用した場合 (1)揮発性の高い薬剤 150点
ロ)上記以外 50点
(通常は、3割負担の患者さんで約1890円の加算となります。)

お問い合わせ

 通院・入院中の患者さんで、通院治療室の見学を御希望の方は、各科外来・病棟の看護師にお気軽にご相談下さい。

通院治療室利用者数

 現在、当通院治療室利用患者は1日30-55名であり、徐々に増加を続けています。
外来化学療法件数の推移
診療科別化学療法実施数(2014年度)

診療担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
内科
(消化器腫瘍)
(13診)
  堀田 堀田 堀田  

入院が必要な化学療法については内科病棟(8N, 6N、5S)で行っております。

医師紹介

医師名・職位 専門分野 資格
医長 堀田洋介 医長
堀田 洋介
(ほりた ようすけ)
腫瘍内科(がん化学療法)
消化器内科
内科学会総合内科専門医・認定内科医
臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
がん治療認定医

外来化学療法科が取り組んでいること

教育的取り組み

 週1回の通院治療室スタッフ勉強会を行い、化学療法の知識を深めそして周りに普及していくことに努めています。
 また、当科では都道府県がん診療連携拠点病院として県内・県外からの研修を積極的に受け入れております。

抗癌剤曝露対策

 2015年にだされた「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン」を参考に、薬剤師や看護師等の労働者の抗癌剤曝露対策を進めております。

当院での化学療法投与の実際

 外来化学療法科(通院治療室)photo 当院では完全電子カルテ化されており、レジメンシステムも電子カルテ上に組み込まれています。その特徴として、休薬期間チェック機能 、薬剤投与自動計算機能、当日確認機能 等の機能があり、化学療法投与の安全性の担保となっております。このようなシステムでの安全性の確保とともに、入院外来とも抗癌剤の調剤は、全て薬剤部で安全キャビネットを用いて無菌的調剤されております。
 また、投与前日の薬剤師による薬剤・投与量のチェック、投与当日調剤時のチェック、通院治療室での当番医師・看護師によるチェック等、主治医以外のチェックが2重3重にかかるようになっており、システム以外での人的なチェック機構にも万全を期しています。

新たな時代の幕開け:免疫チェックポイント阻害剤

 がん治療における「免疫療法」は、手術療法・放射線療法・化学療法に次ぐ第4の治療として、かなり以前から期待を受けて臨床研究がなされてきましたが、長い間、日常診療に実用出来るような結果は得られてきませんでした。しかし近年、免疫チェックポイント阻害剤の効果が悪性黒色腫で証明され、2015年12月には肺癌でも使用出来るようになりました。それ以外の腎細胞癌、頭頚部癌、卵巣癌、胃癌、大腸癌、肝細胞癌など様々な固形癌においても有用性が示され始めており、今後、臨床導入されることが期待されています。免疫チェックポイント阻害剤の優れたところは、(1)癌腫を問わない効果が期待される事、(2)自己の免疫を高める作用なので、副作用が抗癌剤と比較し少ない事、(3)末期であっても利き始めたらずっと効き続ける事などが挙げられますが、一方欠点もあり、(1)非常に高額な治療法である事、(2)免疫を高めすぎることでの副作用の出現 (3)効果が一部の患者にしか無いことなどが上がります。
 しかしながら、この治療法が新たな時代の幕開けとなることに疑いはないと考えます。

 我々は、例え進行癌であっても、癌と共存しながら「より快適に&より安心して」治療を受けて頂けるよう通院治療室を運営していきたいと思っております。

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