富山県立中央病院

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歯科口腔外科

概要

歯科口腔医師集合photo 口腔外科疾患(埋伏歯、炎症、外傷、嚢胞、腫瘍、顎関節疾患、顎変形症他)を中心に有病者歯科治療、障害者歯科治療、口腔ケアなどを行っています。
 入院病床は4床で月水金は外来診療、火木は中央手術室で全身麻酔手術を行っています。スタッフは歯科医師3名(部長1名、医長1名、常勤臨時歯科医師1名)、歯科衛生士3名、歯科技工士1名の計7名です。
 平成28年度の入院患者数は234名でした。その内訳は、埋伏歯抜歯術145名、上顎正中過剰歯・過剰埋伏歯術28名、
顎骨嚢胞摘出術24名、術後性上顎嚢胞摘出術2名、顎骨腫瘍摘出術10名、下顎骨観血的整復術1名、蜂窩織炎2名などでした。手術のほとんどは全身麻酔下で行っています。有病者や障害者の歯科治療についても全身麻酔で対応しています。手術顎骨骨折に対しては吸収性プレートなどを用いての観血的整復術やIMFスクリューシステムを用いての非観血的整復術を、顎変形症に対しては下顎骨形成術、上下同時移動術などを施行しています。また、歯科インプラント治療も行っています。入院患者の口腔ケアにも歯科衛生士を中心に積極的に取り組んでおり、がん治療や移植手術を受ける患者の周術期口腔機能管理にも対応しています。当科は日本口腔外科学会准研修施設として認定されており、また平成23年4月からは歯科医師卒後臨床研修施設(新潟大学協力型)として研修医を受け入れています。病診連携を推進するために病診連携症例検討会も定期的に開催しています。

診療担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1診 中條 中條 中條 中條(初診) 中條
2診 小島 小島 小島(初診) 小島 小島
3診 齋藤 齋藤(初診) 齋藤 齋藤 齋藤

手術日…火、木
診療は午前
月、水、金の午後は外来手術

医師紹介

医師名・職位 専門分野 資格
部長
中條 智恵
(ちゅうじょう ともえ)
歯科・口腔外科一般 歯学博士
歯科医師臨床研修指導歯科医
医長 小島拓 医長
小島 拓
(こじま たく)
歯科・口腔外科一般
顎変形症
歯科インプラント
顎堤形成
歯学博士
日本口腔外科学会指導医・専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
歯科医師臨床研修指導歯科医
医師
齋藤 直朗
(さいとう なおあき)
歯科・口腔外科一般 博士(歯学)

治療について

1.顎変形症に対する外科的矯正手術

顎変形症に対する外科的矯正手術 下顎が突出したり顎が変形している疾患を、顎変形症と言います。歯並びだけの問題であれば歯科矯正治療だけで治すことができますが、顎骨自体に問題がある場合は、それでは治りません。このような場合に外科的矯正手術を行います。下顎骨だけを切る方法と、上顎骨、下顎骨同時に切る方法があります。入院期間は3週間です。写真は下顎前突症症例の術前、術後を示しています。このようなことでお悩みの方は是非当科を受診してください。

2.全身麻酔下での上下顎埋伏智歯の一括抜歯

 智歯(親知らず)は、炎症、虫歯、歯列不正などの原因となることが多く、抜歯の必要があります。しかし、多くは横向きや逆向きに骨内に埋伏していることが多く、抜歯は困難なことが多いのです。
 当科では、入院、全身麻酔下での上下顎埋伏智歯の一括抜歯を多く行っています。入院期間は5日間です。このようなことでお悩みの方は、当科を受診してください。

3.睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置

口腔内装置 気道の狭窄または閉鎖によっておこる閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、最近生活習慣病として注目されています。
 睡眠時無呼吸症候群の治療には、減量や薬物療法などの内科的療法、狭窄した気道を手術によって拡げる外科的療法、鼻マスクで空気を鼻から持続的に圧力をかけて送り込み、気道の閉塞を防ぐ経鼻的持続陽圧呼吸装置、口腔内装置などがあります。
 口腔内装置はマウスピース様のもので、上下の歯の間にはめて下顎が少し前に突き出た位置に固定します。寝る前にはめ、眠っている間だけ使用します。睡眠時無呼吸症候群と診断され、口腔内装置の使用を希望される方は、耳鼻科や内科の先生とよく相談したうえで早めに歯科口腔外科を受診することをおすすめします。

4.人工歯根(インプラント)治療

 当科では平成17年9月よりインプラント治療を開始しました。歯が欠損した場合、治療法としては、取りはずしをする義歯(入れ歯)、両隣の歯を削ってかぶせるブリッジなどがあります。義歯は食事の後に取り出し洗う必要があります。ブリッジは両隣の歯を削る必要があり、健康な歯でも削らなくてはなりません。しかし、インプラントは他の歯を削る必要はなく骨の中に人工の歯根をねじ込んで歯の代用として使うことになります。インプラントを希望して当科を受診しても、すぐに人工歯根を植立するわけではありません。まず、顎全体の写るX線写真を撮影し、顎の状態、歯の状態、骨吸収の状態等をチェックします。また、保険診療を行いながらブラッシングが十分にできているか、問題点はないかを等をチェックします。  インプラントが可能と判断された場合は、インプラント用のCTを撮影し、顎の状態、上顎洞との距離、下顎管(神経・血管)との距離、骨の厚み等をみます。診断後、1次手術(人工歯根の埋入)→上顎は6ヵ月後、下顎は3ヵ月後に2次手術→上部構造(冠)の装着となります。インプラント治療を成功させるためには患者さんのプラークコントロール(ブラッシング)が非常に大切です。料金は骨移植等のないものであれば1本約30万円位です。骨移植等があれば、もう少し高くなります。 インプラントについて何か聞きたい事があれば一度当科を受診してください。
人工歯根(インプラント)治療

5.口腔ケア

 当科では、病気の治療に関連して生じる口腔内の不快事項をできるだけ少なくするために、歯科医師と歯科衛生士が、看護師や言語聴覚士など他職種と協力しあって口腔ケアを実施しています。
 たとえば全身麻酔の手術を受ける際、気管内挿管に伴って口腔内の常在菌が気道内に侵入することにより、術後に誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。術後に絶食となる場合は、経口摂取時よりも口腔内の常在菌が増加するため、感染症を引き起こしやすくなります。また、悪性腫瘍の治療で抗がん剤治療や放射線治療を受ける患者さんは、副作用として口内炎や口腔乾燥などが生じることが多く、重篤になれば治療を中断せざるをえないこともあります。これらの予防・症状の軽減のためには、治療開始前から口腔ケアを行い、口腔内の衛生状態を良好にして細菌数を減らしておくことが大切です。
 当院では、術後に誤嚥が起こりやすい食道がんの手術を受ける方や、口内炎が生じやすい移植治療などを受ける方は、必ず術前に歯科を受診していただき、かかりつけ歯科医と連携して口腔ケアを行っています。その他にも、主治医が必要と判断した場合には、治療前から歯科受診をしてもらっています。主治医の先生とご相談のうえ、診断・治療方針が決まりましたらできるだけ早く歯科を受診していただくことをお勧めいたします。
 また、脳血管障害や意識障害があるとき、集中治療室などで人工呼吸器管理が行われているなど、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高い方に対しては、病棟看護師と歯科衛生士が協力して口腔ケアを実施しています。

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