富山県立中央病院

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内科(循環器)

概要

内科(循環器)photo

 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、不整脈、心不全、心筋症、 心臓弁膜症、先天性心疾患、肺動脈疾患、動脈疾患、末梢血管疾患など、あらゆ る循環器疾患に対して最先端の高度専門医療を提供できるよう取り組んでいます。ま た、循環器救急医療を24時間体制で実施しており、急性心筋梗塞、心不全急性 増悪、致死的不整脈、肺動脈血栓塞栓症などの緊急症例の受け入れを行っています。

内科(循環器)photo 平成27年の心臓カテーテル検査・治療総数は1,355件でした。このうち虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術・冠動 脈ステント留置術(PCI)は407件で、成功率96.6%でした。高度石灰化狭窄にはロータブレータを併用し高い成功率を達成 しています。閉塞性動脈硬化症や腎動脈狭窄に対する経皮的血管形成術は33件でした。

内科(循環器)photo 頻脈性不整脈を根治するカテーテル・ アブレーションは127件で、CARTO システムを用いて先進的な治療を行い、根治率98.4%でした。ペースメーカーや植込み型 除細動器などのデバイス植込み・交換件数は100件でした。心不全治療では、β遮断薬治療を始めとする薬物療法、ペーシン グによる心臓再同期療法などの非薬物療法を組み合わせ、著明な予後の改善を得ています。
 以上の専門的治療に加え、急性心筋梗塞、PCI 術後、心不全などの心疾患患者が快適で活動的な社会生活に復帰できるよう、 包括的心臓リハビリテーションを行っています。さらに日本循環器学会専門医研修施設として、循環器全般にわたり、診療能力を 発揮し得る専門医と指導医の養成を行っています。

診療担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
再診15 近田 永田 木下 木下 近田
再診16 丸山 臼田(和) 永田 臼田(和) 丸山

医師紹介

医師名・職位 専門分野 資格
診療部長・部長 臼田和生 医療局長・部長
臼田 和生
(うすだ かずお)
循環器内科全般、不整脈・冠動脈疾患・心不全の薬物および各種非薬物療法 医学博士、金沢大学医学部臨床教授
富山大学医学部臨床教授
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医・代議員
日本心臓病学会特別正会員(FJCC)・代議員
日本不整脈学会評議員
日本心電学会評議員
日本不整脈学会・日本心電学会認定不整脈専門医
日本救急医学会救急科専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医・専門医・指導医・代議員
日本心不全学会評議員
日本冠疾患学会評議員
日本心血管画像動態学会評議員
日本集中治療医学会東海北陸地方会評議員
日本クリニカルパス学会評議員
日本医療マネジメント学会評議員
日本不整脈学会「ICD/CRT」認定医
日本心臓リハビリテーション学会認定
心臓リハビリテーション指導士・評議員
日本体育協会公認スポーツドクター
日本医師会認定健康スポーツ医
日本医師会認定産業医
日本人間ドック学会認定医・人間ドック健診専門医
米国心臓協会(AHA)会員(premium professional member)
部長 永田義毅 部長
永田 義毅
(ながた よしき)
循環器内科全般、冠動脈疾患、ペースメーカ、心不全 医学博士
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医・専門医
日本不整脈学会「ICD/CRT」認定医
日本心臓リハビリテーション学会認定
心臓リハビリテーション指導士
日本体育協会公認スポーツドクター
日本不整脈学会・日本心電学会認定不整脈専門医
米国心臓協会(AHA)会員
部長 丸山美知郎 部長
丸山 美知郎
(まるやま みちろう)
循環器内科全般、冠動脈疾患、心不全 医学博士
日本内科学会認定内科医・指導医・総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本不整脈学会「ICD/CRT」認定医
日本心臓リハビリテーション学会認定
心臓リハビリテーション指導士
日本体育協会公認スポーツドクター
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本内科学会 JMECC ディレクター
医長 近田明男 医長
近田 明男
(ちかた あきお)
循環器内科全般 日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
副医長
木下 正樹
(きのした まさき)
循環器内科全般 日本内科学会認定内科医
医師
山口 鋼正
(やまぐち こうせい)

治療について

1.循環器救急医療

 救命救急センターに救急車搬送される多数の循環器疾患救急患者さんに対して24時間体制で対応しています。一刻を争う急性心筋梗塞や不安定狭心症に対し24時間いつでも緊急カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)を行える体制を取っています。
 急性心筋梗塞収容件数は近5年は年間81~104件(平均94件)です。閉塞した冠動脈をバルーンカテーテル(細長い風船)で拡張し、ステント(金属製の網目状の円筒)を留置するのみならず、最新の血栓吸引療法を併用し、心機能が維持されるよう積極的な治療を行っています。重症心不全を合併した患者さんに対しては、大動脈内バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助法(PCPS)などの補助循環を用い、救命率が向上しています。カテーテル治療が困難な患者さんに対しては、早期に冠動脈バイパス手術が行えるよう、当院心臓血管外科と緊密に連携しています。各種心疾患に起因する重症心不全に対し、最新の知見を基にした薬物療法と非薬物療法を組み合わせ、早期離床を目指した治療を行っています。また、不整脈に対する緊急治療にも幅広く対応しており、徐脈に対する体外式ペースメーカーはもとより、頻拍発作に対して緊急でカテーテルによる根治術を行うことも可能な体制をとっています。

2.虚血性心疾患

虚血性心疾患虚血性心疾患レントゲン 心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈の内腔が動脈硬化で狭くなることによって起こる狭心症や心筋梗塞を総称して虚血性心疾患と呼びます。当循環器部門では、虚血性心疾患に対するカテーテル治療(経皮的冠動脈形成術)を1983年9月より導入し、以後積極的に行っており、良好な治療成績を得ています。現在、心臓カテーテル総数は年間約1,400件です。このうち経皮的冠動脈形成術は年間約400件以上行っており、成功率は97%です。冠動脈の拡張には通常バルーン(風船)カテーテルを用いますが、狭窄部分の形態に応じて経皮的冠動脈ステント留置術を行い、またカッティングバルーン、高速回転式経皮経管アテレクトミー(ロータブレータ)を用いています。
ロータブレータを用いた冠動脈治療

冠動脈形成術

総症例数
2013 337
2014 360
2015 407

3.不整脈

 カテーテルで頻脈性不整脈を根治するカテーテル・アブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)を積極的に行っており、全国でも有数の実績があります。治療の対象となる不整脈は、WPW症候群、発作性上室性頻拍、心房粗動、心房細動、心房頻拍および心室頻拍で、年間120件前後行っています。
 当科におけるこれらの不整脈の根治率は98%以上です。特に最近はCARTOシステムを用いたアブレーションを活用し先進的な治療を行っています。さらに発作性心房細動に対して冷凍アブレーションを導入しました。また当院小児科と連携して乳幼児から小児期の頻拍症に対しても当科でカテーテル・アブレーションを行い、極めて高い効果を挙げています。
 したがって、県外からカテーテル・アブレーション治療を受けにこられる患者さんも数多くおられます。徐脈性不整脈に対しては、体内式ペースメーカー植込み術を年間約80件行っています。また、生命に関わる重症な心室性不整脈(心室頻拍や心室細動)に対して植込み型除細動器(ICD)の植込み術を行っています。

カテーテルアブレーション

総症例数
2013 86
2014 93
2015 127

4.心不全

 心臓弁膜症・拡張型心筋症・高血圧などにより生じる心不全に対して、精力的に診療・治療を行っています。心エコー、核医学検査、心臓カテーテル検査により心機能の詳細な評価を行っています。また心不全の治療のために、β遮断薬治療を始めとする薬物療法、ペーシングによる心臓再同期療法などの非薬物療法を行うことが可能です。個々の患者さんに適した治療方法を選択し、Quality of Life(生活の質)と予後の改善を目指しています。

5.血管疾患

 虚血性心疾患の原因である動脈硬化は全身の血管病です。難治性高血圧や腎不全の原因となる腎動脈狭窄、下肢の冷え性や疼痛の原因となる閉塞性動脈硬化症などを併発している患者さんも多くみられます。
 内科循環器部門では、血管外科・放射線科と連携し血管治療を行っています。薬物療法、カテーテルによる経皮的血管形成術、バイパス手術を組み合わせて、患者さんに適した治療方法を選択しています。

6.その他の心疾患に対する高度医療

 僧帽弁狭窄症で狭くなった僧帽弁をバルーンで拡張する経皮的僧帽弁交連切開術(PTMC)を行っています。拡張型心筋症や、肥大型心筋症に対しても先進的医療技術を取り入れた診療を行っています。
 大動脈弁狭窄症に対する経皮的大動脈弁バルーン拡張術、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈形成術、肺塞栓および深部静脈血栓症に対する下大静脈フィルター留置術など、全身の心血管病に対する治療を行う高度な技術と最新の医療設備を備えています。
 厚生労働省が定める難病(特定疾患)に対する診療および治療を行っています。高安動脈炎、特発性拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、原発性肺高血圧症、特発性慢性肺血栓塞栓症、アミロイドーシスなどは特定疾患に指定されています。多臓器にわたる管理が必要となるため、各臓器の専門医と協力して診療にあたります。

7.その他の心疾患に対する高度医療

 僧帽弁狭窄症で狭くなった僧帽弁をバルーンで拡張する経皮的僧帽弁交連切開術(PTMC)を行っています。拡張型心筋症や、肥大型心筋症に対しても先進的医療技術を取り入れた診療を行っています。

8.心臓リハビリテーション

 当部門の心臓リハビリテーション指導士が中心となって作成したリハビリテーションプログラムを用いて急性心筋梗塞、冠動脈形成術術後、心不全などの心臓病を持つ患者さんが快適で活動的な社会生活に復帰できるよう援助しています。また、薬剤師、栄養士、糖尿病療養指導士などの専門家が薬物、食事に関する相談にのり退院後の生活の援助を行います。

9.地域医療連携

 当科では近くの診療所からの紹介はもとより県内外からの紹介を積極的に受け入れており、上記のような専門治療を受けられる70%以上が、他の診療所や病院からの紹介の患者さんです。現在、かかりつけ医をお持ちの患者さんは、当科を受診される際には、紹介状をお持ち下さい。
 外来では、心臓病の再発、悪化の予防を第一とし、客観的根拠(エビデンス)に基づいて高血圧の薬やコレステロールの薬、血が固まらないようにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)などを、適切に提供できるように診療を行っています。また、当科で専門的な治療を受け安定化された患者さんは、かかりつけの先生やお近くの医院にご紹介し、日常の診療はかかりつけ医で受けていただき、定期的検査を当院で行うという「病・診」(病院と診療所)連携による心臓病のきめ細かな長期管理を推進しています。

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