富山県立中央病院

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脳神経外科

診療科のご案内

 富山県立中央病院脳神経外科は杉山義昭先生が1963年11月北陸地方で最初に開設した脳神経外科です。インフォームド ・ コンセントに基づいた患者にやさしい、負担の少ない診療を心掛けております。
 当院は日本脳神経外科学会連携施設です。一般社団法人日本脳卒中学会より一時脳卒中センター(PSC)として認定を受けております。

概要

 当科では脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、もやもや病などの脳血管障害、神経膠腫、髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍などの各種脳腫瘍、顔面けいれん、三叉神経痛などの機能的脳神経外科疾患、先天性水頭症、先天奇形などの小児神経外科疾患等、脳神経外科疾患全般にわたって全力で最適な治療を提供しております。

取り扱っている主な疾患

・脳血管障害:脳梗塞(脳血栓症、脳塞栓症)、頚部内頸動脈狭窄症、脳出血、未破裂脳動脈瘤、破裂脳動脈瘤(くも膜下出血)、脳動静脈奇形、もやもや病など
・脳腫瘍:神経膠腫(星細胞腫、膠芽腫など)、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫など
・機能外科疾患:顔面けいれん、三叉神経痛など
・小児神経外科疾患:先天性水頭症、先天奇形など
・その他:脳膿瘍などの感染性疾患、頭部外傷など

治療・手術件数

 2023年の入院患者数は570人。入院患者の内訳は脳血管障害366例、脳腫瘍62例、頭部外傷107例、機能的疾患6例、その他29例でした。
 手術総数は211件で、近年は血管内手術件数や神経内視鏡を用いた低侵襲手術が増加してきております。
 外科手術の総数は148件、血管内手術は63件でした。その内訳は脳腫瘍摘出術24件、脳腫瘍生検術(神経内視鏡あるいは定位的生検)12件、経蝶形骨洞下垂体部腫瘍摘出9件、脳動脈瘤クリッピング5件、頸動脈内膜血栓剥離術6件、バイパス手術4件、開頭脳内血腫除去術8件、内視鏡下脳内血腫除去術5件、外傷45件、神経血管減圧術5件、水頭症手術11件、脳動脈瘤コイル塞栓術29件、血栓回収術24件などでした。

診療担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1診 佐野 髙橋 佐野
2診 齋藤 瀬戸 富川
初診 髙橋 担当医 佐野 担当医 齋藤

手術日…火、水(第1、3週)、木
検査日…金

医師紹介

医師名・職位 専門分野 資格
部長
佐野 正和
(さの まさかず)
医長
齋藤 祥二
(さいとう しょうじ)
医長
髙橋 陽彦
(たかはし はるひこ)
日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
副医長
瀬戸 大樹
(せと ひろき)
医師
富川 薫
(とみかわ かおる)

特色ある治療

低侵襲で機能温存を目指した集学的治療

 手術顕微鏡、神経内視鏡を用いた脳神経外科手術、バイプレーンシステムの血管撮影装置を用いた血管内手術を行います。術中の脳脊髄神経機能のモニタリングや神経ナビゲーションシステム、術中コーンビームC T撮影などを積極的に導入し、根治性と機能温存、安全性の向上の両立を図っております。以前は脳神経外科手術の場合、全剃髪で行った時代もありましたが、最近は頭髪を残したまま手術を行います。退院後すぐに職場復帰が可能となり、患者さんからも好評です。

・顕微鏡下手術

脳神経外科photo 脳神経外科の手術は主に手術用顕微鏡を用いて行うことが多いです。明るい視野のもとに脳深部まで拡大して観察することが可能で、精密な手術を行うことができます。

・神経内視鏡手術

脳神経外科photo 下垂体腫瘍に対する硬性神経内視鏡手術、脳室内病変や水頭症に対する軟性神経内視鏡手術を導入し、顕微鏡手術よりさらに低侵襲な脳神経外科手術を行っております。脳内出血や脳室内出血に対しても神経内視鏡を使用して血腫除去術を行っております。

・脳血管内手術

脳血管撮影室 脳血管内治療(カテーテル治療)を導入し、年間60例以上行っております。複数の脳神経血管内治療学会専門医による脳動脈瘤に対する塞栓術、頸部主幹動脈狭窄に対するステント留置術、急性期血栓回収術を積極的に行っております。

・保存的加療

脳梗塞や脳出血、頭部外傷で、手術を必要としない患者様には必要に応じた保存的加療で厳重に管理しております。

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