富山県立中央病院

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卒後臨床研修評価機構 (JCEP)認定

日本医療機能評価機構認定証

アレルギー疾患医療拠点病院

アレルギー疾患医療拠点病院

アレルギー疾患を有する者が、その居住する地域に関わらず、等しくそのアレルギーの状態に応じて適切なアレルギー疾患医療を受けることができるよう、各都道府県は、アレルギー疾患医療拠点病院を選定しています。当院は、平成31年4月に富山県から「アレルギー疾患医療拠点病院」として選定され、診療、情報提供、人材育成、研究、助言・支援の5つの役割を果たしています。

アレルギー疾患について

 アレルギー疾患は、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギーなど多種多様であり、乳幼児から高齢者まで国民の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患を有すると言われています。 当院では、「アレルギー疾患医療拠点病院」の指定を受け、アレルギー疾患の診療に取り組んでいます。
 また、県内のアレルギー疾患医療に関する技能向上を図るため、医療従事者、学校関係者、児童福祉施設職員向けに講演会を開催しています。

開催実績

令和5年12月12日(火) 講演名 食物アレルギーとアナフィラキシーの最近の話題
講師  国立病院機構相模原病院 臨床研修センター長 海老澤 元宏 先生
場所  富山県立中央病院5Fホール
参加者 49名
令和4年8月31日(水) 講演名 アレルギー性鼻炎の診断と治療
講師  富山大学附属病院耳鼻咽喉科 診療講師 舘野 宏彦 先生
場所  富山県立中央病院5Fホール
参加者 37名
令和3年8月10日(火)~ 講演名 食物アレルギーとその対応
講師  富山大学附属病院医学薬学研究部 小児科
講座  主任教授 足立 雄一 先生
方法  youtube配信
令和元年8月29日(木) 講演名 食物アレルギーとその対応
講師  富山大学附属病院医学薬学研究部 小児科講座 主任教授 足立 雄一 先生
場所  富山県立中央病院5Fホール
参加者 101名

診療科のご案内

呼吸器内科

〇診療内容
 呼吸器内科では、呼吸器疾患全般に対しての診療を行っています。その中でアレルギーが関与する呼吸器疾患には、気管支喘息、アトピー咳嗽(好酸球性気管支炎)、アレルギー性気管支肺真菌症、過敏性肺炎などがあります。気管支喘息については、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素検査、ピークフロー測定、気道過敏性検査などの検査を行っており、治療は吸入ステロイドを中心として行っておりますが、重症例には生物学的製剤の投与も行っております。

〇対象疾患
  気管支喘息について
 気管支喘息(きかんしぜんそく)は、気管支などの空気の通り道(気道)に炎症が続き、その炎症のために気道が敏感になり、気道が発作的に細くなる疾患です。発作が生じると、咳や痰が出て、呼吸音がヒューヒューゼーゼーいうようになり息苦しくなります。この発作は、夜間や早朝に生じることが多いです。
この気道の炎症の原因は、ダニやホコリやペットのフケに対するアレルギーであることが多いのですが、原因がわからないことも少なくありません。
診断は、症状の問診や聴診所見がとても大事ですが、呼吸機能検査から気道が細くなっていないか検査したり、血液検査などでアレルギーの有無を検査したり、気管支拡張薬投与での自覚症状の改善の有無を診たりすることで、気管支喘息かどうか判断します。
 治療は、日常的に継続していく治療と発作時の治療に分けて考えます。
 気管支喘息の原因は、気道に生じた慢性のアレルギーなどの炎症です。これを抑え込むために、日常的には吸入の副腎皮質ステロイド剤を中心に治療を行います。必要に応じて、長時間効く気管支拡張薬などの他の薬も加えていく場合が多く、重症度が高い場合には生物学的製剤を用いる場合もあります。発作のない時でも、医師の指示通り治療を継続していくことが大切です。
 発作時には、即効性のある気管支拡張薬を中心に治療します。ひどい発作の場合には内服や点滴の副腎皮質ステロイド剤も用います。
 気管支喘息と診断され、治療を受けても症状が改善しない場合は、一度専門施設での検査などを受けてみた方が良いでしょう。

小児科

〇診療内容
 小児のアレルギー疾患全般を対象としています。日常よく見られる下記疾患を中心に診療を行っています。

〇対象疾患
 アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など。

皮膚科

〇診療内容
 アトピー性皮膚炎は外用治療のほか、光線療法、生物学的製剤などを用いて重症例にも対応しています。また、当科は重症薬疹診療拠点病院に認定されています。パッチテスト、プリックテスト、皮内テストなどを行うことが可能です。

〇対象疾患
 アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、薬疹、接触皮膚炎など

眼科

〇診療内容
 アトピー性角結膜炎、春季カタルは従来の点眼治療のほか、免疫抑制製剤などを用いて重症例にも対応しています。皮膚科等と連携して、重症なアレルギー性の眼疾患全般の診療を行っております。

〇対象疾患
 アトピー性角結膜炎、春季カタル、薬疹、点眼アレルギーなど

耳鼻いんこう科

〇診療内容
 アレルギー性鼻炎に対し、薬物療法、手術療法を施行しております

〇対象疾患
 アレルギー性鼻炎

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