富山県立中央病院

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卒後臨床研修評価機構 (JCEP)認定

日本医療機能評価機構認定証

眼科

概要

 急性期病院として、手術を主体に診療を行っています。初診は、緊急を要する疾患以外は、紹介状を持って来られた方を診察しています。ご紹介は、急患以外は地域連携室を通しての予約をお願いします。急患は電話にてご連絡ください。ご紹介いただいた患者さんは、落ち着き次第紹介元の医療機関に逆紹介するように心がけています。屈折矯正手術・角膜移植などは実施しておらず、専門病院へ紹介しています。

 令和6年度に施行した手術は合計約970件でした。白内障手術(単独)が約840件、硝子体手術が約100件、緑内障手術が約30件でした。

*白内障手術*
原則1泊入院で行っており、多焦点眼内レンズも使用しています。現在、手術まで2ヶ月程度お待ちいただいています。

*硝子体手術*
緊急性に応じて、手術をしています。入院期間は4日間程度です。状態に応じて、術後にうつむきの姿勢になっていただく場合あります。

*緑内障*
眼圧を下げるための手術で、線維柱帯切開術・線維柱帯切除術・チューブシャント手術(ミニチューブ)などを行っています。入院期間は4日間から1週間程度です。難しい患者さんは、大学病院と連携して診療を行います。

*加齢性黄斑変性症*
抗VEGF抗体(抗血管内皮増殖因子抗体)の硝子体注射を病状に応じて行っています。硝子体注射は日帰りで、薬剤はアフリベルセプト・ラニビズマブ・ブロルシズマブ・ファリシマブの4種類から選択しています。

*黄斑浮腫(糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症など)*
抗VEGF抗体薬の硝子体注射・ステロイドのテノン嚢下注射・網膜光凝固などを実施し、状態によっては硝子体手術も行います。

診療担当表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
初診 岡山/小又 長谷川/岡山/小又 岡山/小又 長谷川/小又 長谷川/岡山
1診 長谷川 長谷川 長谷川 長谷川 長谷川
2診 岡山 岡山 岡山 岡山 岡山
3診 小又 小又 小又 小又 小又

診療は午前
手術日…月~木午後
検査日…月、水、金午後

医師紹介

医師名・職位 専門分野 資格
部長
長谷川 敦俊
(はせがわ あつとし)
眼科全般
硝子体手術
緑内障手術
日本専門医機構認定眼科専門医
日本眼科手術学会会員
副医長
岡山 允彦
(おかやま まさひこ)
眼科 日本専門医認定眼科専門医
医学博士(金沢大学)
医師
小又 優樹
(こまた ゆうき)

1.白内障の前眼部写真

 老人性の白内障です。水晶体が黄色っぽくなって筋状の白い濁り(白内障)が外側から中心に向かって伸びてきています。
白内障の前眼部写真

2.白内障術後の前眼部写真

 手術後に眼内レンズが入った状態です。
白内障術後の眼

3.正常な眼底写真

 眼底とは、眼の奥のことで、光を感じる網膜があるところです。網膜から出た神経線維は視神経乳頭(向かって左の丸いところ)から脳へ向けて出ていきます。網膜を栄養する動脈と静脈も視神経乳頭から出入りしています。
正常な眼底写真

4.緑内障の眼底写真(視神経乳頭陥凹)

 視神経乳頭の部分が二重になって陥凹しています。視神経萎縮のため視神経乳頭から出ていく神経線維の数が減少し、視神経乳頭が凹んでしまうのです。これがあると、緑内障が疑われますが、中には生まれつき視神経乳頭が凹んでいるだけで病気でない人もいます。
緑内障の眼底写真(視神経乳頭陥凹)

5.糖尿病網膜症の眼底写真

 糖尿病が原因で起こる網膜の障害です。後天的な失明の主要な原因の一つです。
 糖尿病の進行により網膜の細い血管の血流が徐々に悪くなり、血液中の成分が血管から漏れやすくなります。網膜を走る血管の間に、赤い出血と白い白斑・毛細血管瘤(毛細血管にできた小さな瘤のような膨らみ)を認めます。こういった血管の障害を繰り返しながら、糖尿病性網膜症は進んでいきます。
糖尿病網膜症の眼底写真

糖尿病網膜症の蛍光眼底造影写真

 毛細血管が閉塞した部分が暗くなっている領域(無血管野)および、網膜血管上に造影剤の漏れ(網膜新生血管)があることが分かります。
糖尿病網膜症の蛍光眼底造影写真

6.正常な蛍光眼底造影写真

 正常な眼底では、造影剤が通った血管が白く写ります。また、血流に障害のない網膜は均一な背景の色になります。
正常な蛍光眼底造影写真

7.網膜上膜の眼底写真

 網膜の表面に膜様の組織が形成される疾患です。加齢に伴い形成される、特発性のものが多いです。膜様組織の収縮により、網膜自体にも皺を認めます。この皺の影響で、歪んで見える・中心がかすんで見えるなど、見え方に影響が出ます。症状が進行して自覚症状が強くなれば、硝子体手術の適応となります。
網膜上膜の眼底写真

8.黄斑円孔の眼底写真

 網膜の中心、黄斑部に穴が生じる疾患です。特発性・強度近視に伴うもの・外傷性などがあります。特発性のものが多く、加齢による変化で硝子体が収縮して黄斑部が引っ張られることにより生じると考えられています。
 症状は、視力低下・歪んで見える・中心が暗く見える、などです。硝子体手術の適応です。
黄斑円孔の眼底写真

9.網膜剥離の眼底写真

 網膜が眼底から剥がれる疾患です。何らかの原因で網膜の一部に穴が開き、そこから網膜が徐々に剥がれて進行します。網膜が剥がれた部分に一致した視野の障害と視力低下が起こります。暗い影がかかったり、カーテンが下りてきたように感じます。
 自然治癒することは極めて少なく、放置すると剥がれた網膜の機能は失われます。全ての網膜が剥がれて網膜全剥離に至れば、失明することもあります。
 写真では、上の網膜が手前に剥がれています。治療は手術ですが、剥がれた網膜の場所や状態により、複数の方法があります。
網膜剥離の眼底写真

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