高木　孝典

一歩進んだ領域まで学ぶことができた。

　形成外科は身体の表面を中心に、外傷・熱傷から皮膚腫瘍や眼瞼下垂まで幅広い疾患に対して創や変形を美しく治療することを主領域とする診療科です。他科の領域ではなかなか扱うことのない熱傷では、分類、初期対応から病棟管理や合併症の対策まで、実際の薬剤や毎日の処置を指導医と一緒に行うことにより、救急対応から一歩進んだ領域まで深く学ぶことができました。
　また創の縫合では、毛根の存在など真皮層の部位ごとの特徴を掴み、合併症を最小限に抑え美しく縫合するためにどのような想像やアプローチが必要か、手術器械の把持から結紮に至るまで手取り足取り教えていただだくことができました。術後の外来においては、創の状態について退院後の経過も深く観察することができました。
　形成外科の毎日は外科系の領域のみならず、救急対応を行う医師として必要な「美しく確実に治す」ことに関わる貴重な知識や手技をご教示いただきました。
　最後に、熱心に指導いただいた指導医の先生方や多大なるご協力をいただいた医療スタッフの皆様に、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。