2023.05.23vol.71 脳神経内科

鍵谷 聡一郎

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理論的に考え、推察する大切さを実感

 脳神経内科では数多くの脳卒中、脳炎・脳症、原因不明の神経障害を経験しました。それまで救急では、神経診察を見様見真似で行っていましたが、ここで学ぶことでそれぞれの所見がどこの障害につながり、次に何の検査を行うべきかを理論的に考えながら診察することの大切さを実感しました。
 私たちが行う検査は多数あり、複雑で大変ではありましたが、1つ1つの所見の意味を考察する、わからないことはいつでも指導医に相談する、次の検査を進んで提案することができ、学ぶにはとても刺激的で、充実した環境でした。
 脳神経内科は、必ずしも診断がつく症例ばかりではなく、発症様式や症状など臨床的なヒントを元に治療を行う必要があります。短い期間ではありましたが、教科書の典型例を超えて治療を行うという貴重な経験をさせていただきました。
 最後に、先生方にはお忙しいなかご指導をいただき、また医師として重要な考え方も数多く学ばせていただきました。この場をお借りして深く感謝を申し上げます。

時計アイコンAM8:00朝回診

朝回診病棟で入院患者さんの病状や今後の方針について話し合います。また、初診の方の紹介状を確認し、情報を共有します。その後、担当ごとに回診をします。

時計アイコンAM8:30病棟業務

回診時の状態や症状をカルテに記載します。また、毎週木曜日はコメディカルの方と話し合い、入院患者さんの治療経過や方針を確認します。

時計アイコンAM10:00外来業務

初診患者さんを中心に上級医と共に診察します。神経診察の方法や手順、コツだけでなく、上級医が何を考えながら診察しているのかを、近くで見て実践できるのでとても勉強になります。

時計アイコンPM0:00お昼休憩

お昼休憩の時間はその日によって異なりますが、しっかりと休憩して午後の業務に備えます。

時計アイコンPM1:00腰椎穿刺

神経内科では腰椎穿刺の機会が多くあります。上級医の指導の下で研修医が行い、髄液検査を提出します。

時計アイコンPM3:00救急対応

救急対応当院は富山県の基幹病院であり、毎日、脳卒中患者や疑い症例が搬送されてきます。決まった時間はありませんが、救急に搬送されたらすぐに駆けつけ、診察・入院の調整を行います。また、時間があれば上級医からのレクチャーを受けます。

時計アイコンPM5:15夕回診

入院患者さんのその日の検査結果を再確認し、翌日以降の検査予定を決めます。

研修医レポート