2023.01.31vol.67 腫瘍内科

宮本 貴旺

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他科では経験できない学びがあった

 腫瘍内科では大腸癌・食道癌など消化器系の癌をはじめ、時には希少癌・腫瘍も扱っています。外来では、多くの患者さんに対して化学療法を行い、状態が悪化すれば入院対応もします。当院は「都道府県がん診療連携拠点病院」として数多くの患者さんの治療を担っており、外来はいつもかなりの忙しさです。
 私は消化器内科を志望しており、腫瘍内科では消化器癌を学びたいと考え、1ヶ月間の研修をさせていただきました。癌種によって化学療法のレジメンは異なり、かつ更新されるのも早い領域ですが、代表的な薬剤にはこの1ヶ月で馴染めたように思います。また化学療法を行う患者さんの多くは病状が進行した状態であり、癌性疼痛に対する対応、終末期の患者さんとの接し方、病状説明の心がけなど、今後の医者人生で避けて通れない、かつ他の科では学べないことを得ることができたと思います。
 お忙しい中、未熟な私に丁寧に、熱心に指導してくださった先生方には深く感謝を申し上げます。

時計アイコンAM8:15チームカンファレンス

チームカンファレンス入院中の患者さん、入院予定の患者さんの治療方針についてチームで確認を行います。

時計アイコンAM8:30病棟回診

患者さんの様子を確認するため病棟を回ります。担癌患者さんは様々な症状を抱えていることが多く、回診の時になるべく個々の具体的な声を拾い上げ、介入につなげるようにします。

時計アイコンAM9:00通院治療外来

自分でレジメンを決定することはありませんが、患者さんに使用する薬剤の確認などを行います。

時計アイコンAM11:00病棟業務

病棟業務その日の検査の結果確認、カルテ記載、各種オーダーなど行います。担癌患者さんは「食事が食べられない」、「栄養不良」といった方も多いので、血液検査の結果を見て、点滴を変更したりします。

時計アイコンPM0:00昼食

休憩して午後の仕事に備えます。

時計アイコンPM1:00内視鏡検査

当院の腫瘍内科は消化器癌をメインに取り扱うため、消化器内科の先生方とも関わる機会が多いです。私は消化器内科志望のため、業務に余裕があるときは時間の許す限り内視鏡検査を見学させて頂きました。

時計アイコンPM5:00病棟回診

夕回診で1日の症状の変化などがないか確認します。

時計アイコンPM5:30業務終了

夕回診でオーダーの修正や方針変更があれば調整を行い、1日の業務は終了です。

研修医レポート