2021.10.29vol.52 心臓血管外科
小橋 紅音
緊急手術の現場で大きな刺激
心臓血管外科では、予定・緊急の手術にたくさん参加し、先生方から様々なことを教えていただきました。外科的手技はもちろん、様々な循環器疾患についてその管理や手術を見ることができ、とても勉強になりました。
心臓手術というと、胸骨正中切開の侵襲度の高い手術のイメージが強いですが、MICSやTAVIなども行っているため、そのメリット・デメリットの両面を学ぶこともできました。術後ICU管理についても、心臓血管外科の先生だけでなく、ICUの先生にも教えていただける環境はとても恵まれていたと思います。
また、大動脈瘤破裂や大動脈解離、心タンポナーデなどの緊急手術では、緊迫した雰囲気におされて、私にできることはほとんどありませんでしたが、先生方が落ち着いて対応している姿を間近で見たことは、「今後そうなれるよう成長していきたい」という刺激になりました。
最後に、指導医の先生をはじめ、心臓血管外科の先生方にこの場を借りて深く感謝申し上げます。
AM8:30病棟回診
指導医の先生とともに、病棟患者さんの回診を行います。患者さんの訴えや様子から、必要な検査や治療の追加を検討します。
AM9:00病棟業務(エコー等)
回診を終えたら、追加が必要な検査・治療をオーダーします。エコーや中心静脈カテーテル挿入など、必要な処置もこの時間に行います。
AM10:00手術
この日はMICS手術という肋間小開胸による手術でした。その他にも胸骨正中切開による開胸手術やTEVAR・EVAR、TAVIがほぼ毎日行われています。執刀医の先生や助手の先生、ときには麻酔科の先生に教えていただきながら、手術方針や原疾患について学ぶことができる時間です。
PM5:00ICU入室
当院では開胸手術後はICU入室となります。モニターで状態を確認し、ICUの先生方と術中所見や今後の方針について確認・共有します。
PM5:30カルテチェック
病棟の患者さんの検査結果について確認します。その結果をうけて、指導医の先生と相談しながら今後の治療方針を検討します。また、経過表やリハビリ記録をみてその日1日の患者さんの様子を確認します。
PM6:00病棟回診
カルテチェックで追加・変更した内容を病棟の看護師さんに伝えたり、患者さんの様子を見にいきます。
PM6:30業務終了
すべてのカルテを書いたら業務終了です。研修医室に戻ってその日のおさらいをしたり、次の日の手術の予習をしたりしてから帰宅します。