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虚血性心疾患Q&A
2016/03/18
Q1.冠動脈のカテーテル治療とはどのようなものですか?
A.カテーテルという細い管を、局所麻酔をした上で手首や肘、そけい部の血管から挿入して、心臓や足の狭窄・閉塞した血管を拡げる治療です。カテーテル先端についた風船やステント(金属の網状パイプ)により血管を拡げ、血液の流れを改善させます。
Q2.心臓カテーテル治療と冠動脈バイパス手術の利点と欠点について教えてください。
A.心臓カテーテル治療は、身体の負担は手術に比べると少なく、入院期間も短期間ですみます。迅速に行えるため、緊急治療が必要な場合にも選択されます。治療した血管が、再発して狭くなることが欠点ですが、薬剤溶出性ステントが開発されてから再発は減りました。
冠動脈バイパス手術は、冠動脈ステントに比べて再発しにくいことが利点です。通常は、血管の狭窄がおおい場合に行われ、一度の手術ですべてを治療することができます。身体の負担が大きいので、入院期間が長くなります。
血管の状態、本人の体力などを考慮して、循環器専門医が適切な治療方法を選択しています。
Q3.冠動脈インターベンション後の抗血小板剤について。
A.ステント留置後は、ステント血栓症の予防のため抗血小板療法が行われます。投与期間については、冠動脈病変や他疾患の状態に応じて、患者さん毎に各医師が判断しますので、主治医にご相談下さい。