富山県立中央病院

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お知らせ

呼吸器外科-Q&A

2016/03/22

Q1.肺がん検診の仕組みについて教えてください。

A.肺がん検診は胸部レントゲン写真やCTで肺の異常影や喀痰細胞診での異常を発見することから始まります。図にありますように検診施設またはかかりつけの医療機関で検診を受けてください。

検診機関の説明
1.肺がん検診

 各地域厚生センター(旧保健所)、富山市保健所が主体となる肺がん検診で、他のがん(胃、大腸、前立腺、子宮、乳房)の検診も行っています。40歳以上の国民健康保険の被保険者や健康保険加入者の家族が対象で、受診券付の個人通知が郵送されてきます。指定医療機関か地区単位の検診車による集団検診の選択が可能です。指定医療機関に関しては郵送されたパンフレットを御覧になるか最寄りの厚生センターまたは富山市保健所にお問い合わせください。

2.人間ドック

 各医療機関にて受け付けていますのでそれぞれお問い合わせください。(当院では人間ドックは行っておりません)

3.職場検診

 各企業が行っており、検診を依託された検診機関が検診を行います。

精密検査の説明

1.胸部異常陰影や喀痰の異常が認められると各個人に「精密検査が必要」として通知がきます。その通知や医療機関の紹介状をお持ちになって、総合病院を受診してください。

2. 検査内容
各総合病院によって異なりますので、中央病院での検査の流れについて説明いたします。
中央病院での検査の流れA.呼吸器内科または呼吸器外科で受付をしていただきます。(通常は呼吸器内科で精査を行い、手術の適応があると判断されれば呼吸器外科に紹介となります)
B.再度胸部レントゲン写真を撮らせていただきます(場合によっては紹介医療機関のレントゲン写真を当院の電子カルテに保存させていただく場合があります)。喀痰異常の場合は再度、喀痰細胞診検査を行います。
C.呼吸器系の専門医が診断し、必要があれば胸部CTを撮ります。予約検査になりますので数日後になる場合があります。
D.放射線専門医と呼吸器専門医が胸部CTの診断を行い、外来で説明いたします。
E.胸部CTで肺がんが疑われた場合、確定診断をつけるために気管支鏡による生検を行う場合があります。この検査の必要性や手技、合併症につきましては外来担当医がご説明いたします。
F.以上の結果、肺がんと診断された場合、もしくは肺がんと診断には至らなくても肺がんの可能性が否定できない場合に、患者さんとご家族に病状や治療の必要性と合併症を十分に説明し、最良の治療法を選択します。

 検診によってがんの早期発見につながれば治癒することも可能なため、積極的に検診を受けられることをお勧めします。

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