富山県立中央病院

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お知らせ

皮膚科-Q&A

2016/03/22

Q1.皮膚がんの治療は外来でできますか?

A.皮膚がんは種類が多く、各々性質が異なります。なかには入院手術や抗がん剤が必要なものもありますが、大部分の皮膚がんは外来小手術で治療可能です。最も患者数の多い基底細胞がんやボーエン病は殆どが外来日帰り手術で行っています。

Q2.蜂窩織炎とは何ですか

蜂窩織炎A.蜂窩織炎は皮膚の細菌感染症の一つです。足から下腿に発生することが多く、皮膚全体が赤く腫れ、痛みや発熱を伴います。重症の場合は1週間程度の入院で抗生剤の点滴治療を行います。蜂窩織炎によく似てより重症の壊死性筋膜炎の場合は手術が必要になることがあります。

Q3.帯状疱疹は治療が必要ですか

A.帯状疱疹は体の中に潜伏している水痘のウィルスが免疫力の低下により再活性化することで発症します。ウィルスに対する免疫はある程度残っているので放置しても1週間程度でかさぶたになり治まります。但し、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる頑固な痛みや治癒後の瘢痕をできるだけ軽くするために、初期の段階で抗ウィルス剤を用いた治療が薦められています。一般的に70歳以上の高齢者は免疫力が低下しているので1週間入院して抗ウィルス剤の点滴治療を行います。

Q4.パッチテストとはどのような検査ですか?

A.パッチテストは一般にかぶれの原因を調べる検査です。調べたいものを液体またはペースト状にしてシールのように背中などに貼り付けます。48時間皮膚に作用させた後はがして、更に1日後に変化を観察する検査方法です。金属アレルギーの場合はニッケルやコバルトなど17種類の金属の検査が可能です。また、当科では日常的にかぶれやすい代表的な成分をセットにしたパッチテストパネルも用意してあります。

Q5.乾癬の生物学的製剤の治療はいくらかかりますか?

A.重症の乾癬に対して有効な注射薬(生物学的製剤)による治療も行っています。これは従来毎日内服または外用が必要だった乾癬の治療が、2週〜3ヵ月に1回の注射で行うことができる治療法です。副作用もあるので治療を始める際にしっかりとした評価が必要ですが、もう一つの問題は薬が高価な点です。患者さんの収入や保険の種類によって異なりますが高額療養費制度によりひと月当たり24,000〜83,000円程度の費用がかかります。

Q6.ニキビに新しい治療薬があるとききました

A.最近新しい成分を含んだニキビの外用薬が数種類開発されました。これまでの治療と比べ効果が高いといわれています。但し、皮膚の刺激感や乾燥など注意点もあるので専門医による指導が必要です。

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