富山県立中央病院

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お知らせ

PICU(母体・胎児集中治療管理室) -Q&A

2016/03/23

Q1.妊娠に気が付く前に薬を飲んでいましたが大丈夫でしょうか?

A.お母さんが飲んだ薬は、ほとんどが胎盤を通って赤ちゃんに移行します。赤ちゃんはお母さんの子宮の中で徐々に体が作られていきますから、その過程で薬によっては赤ちゃんに害を及ぼしてしまうものも中にはあります。ですから薬の中には、いわゆる奇形児の原因となることがわかっているもの、もしくは疑われているもの、また害は認められてはいないが安全であるという保証もないものなどがあります。また、同じ薬でも妊娠の時期によって危険性が大きく変わります。特に妊娠2ヶ月から4ヶ月にかけては、赤ちゃんの体が作られている最も敏感な時期ですから、特に注意が必要です。
 ですから、妊娠中は普段から飲みなれた薬であっても、産婦人科で相談するようにして下さい。しかし、喘息やてんかんなどで妊娠前から飲んでいる薬があるときには、絶対に自分の判断で中止したりせずに産婦人科で相談して下さい。

Q2.体重が増えすぎと言われましたが?

A.日本人の場合、妊娠経過中に平均約10kgの体重増加があります。体重増加が過剰な場合、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などに注意を払う必要があります。ですから、血圧やむくみ、尿蛋白や糖の有無をチェックします。妊娠高血圧症候群があれば食事療法、糖尿病があれば血糖のコントロールが必要になります。妊娠中期に妊娠高血圧症候群になってしまうと妊娠後期になって重症化し、母子ともに危険な状態になってしまうことがあります。妊娠中の過剰な体重増加は妊娠中毒症の発症と密接な関係があるとされていますので、35才以上の、高血圧の家族がいる場合、妊娠前より肥満のある場合などには、特に厳重な体重管理が必要です。
 いずれにしても食事療法が重要となりますから、摂取カロリーや塩分の量を見直して見ましょう。むくみがある場合には塩分を一日7gくらいに制限しましょう。

Q3.赤ちゃんがお腹の中で痙攣様の動きをしますが?

A.妊娠後期になると、お腹の中で赤ちゃんがまるで痙攣のようにビクッ、ビクッと規則的に動くことがあります。赤ちゃんは手足を動かしたり、口を開けたりする小さな動きから、体全体を曲げたり、伸ばしたり、回したりする大きな動きまで、様々な動きをしています。その中でぴっよんぴっよんと跳ねるような動きを規則的に何回か続けてすることがあり、これをお母さんは赤ちゃんが痙攣しているように感じるのでしょう。大体は数秒間で何回か続いた後で止まっていると思いますので、このような動きは正常な発育の一つなので心配はいりません。

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