内科

当院の概要

 富山県中心部に位置する県内唯一の県立総合病院です。733床(精神50床、結核16床、感染症2床を含む)のDPC特定病院群であり、7:1看護体制、地域医療支援病院、がん診療連携拠点病院、県基幹災害医療センター、第一種感染症指定病院です。       
 臼田和生院長(循環器内科)以下、レジデント・研修医を含む総医師数は200名以上、令和4年度の平均在院日数は11日、紹介患者率は85%、逆紹介率は91%、延入院患者数は215,379人、外来延患者数は1日平均1,471人です。

集合写真

当院の初期臨床研修

 平成20年からの10年間に当院で2年間の初期臨床研修を終了し全国に巣立って行った医師の総数は108名(女性32名、自治医大卒業生19名)です。令和5年度は36名の初期研修医が院内で活躍しています。初期臨床研修2年目には、米国ピッツバーグメディカルセンターへの短期海外派遣研修を毎年実施しており、大変好評です。さらに希望者にはドクターヘリに搭乗しての救急研修を行っています。当院の初期臨床研修プログラムは、平成29年2月にNPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP)の認定を取得し、令和5年3月の認定更新の際にはエクセレント賞を受賞しました。この10年余りで当院の初期臨床研修を修了後の進路として内科を選択した医師の割合は、全体のほぼ4割になります。

内科専門研修の概要

 当院の内科は、腎臓・高血圧内科、循環器内科、血液内科、呼吸器内科、消化器内科、内分泌・代謝内科、感染症内科、腫瘍内科、リウマチ・和漢診療科、および脳神経内科の10専門診療科によって構成されています。内科系診療科のベッド数246床で、内科系常勤医師数は45名、うち卒後3~5年目の専攻医・レジデントは6名です。加えて救急救命センター部(救急科)に所属する常勤内科医師が1名います。日本内科学会指導医は19名、日本内科学会総合内科専門医は17名在籍しています。令和4年度内科系診療科入院患者数は7,106人で、大学病院を含む北陸の内科医療機関内で最多です。また令和2年度、令和3年度の年間剖検数はそれぞれ19、10体で、全剖検症例についてCPCを行っています。充実した指導体制のもとで日本内科学会内科専門医研修カリキュラムの全ての領域を網羅していますので、内科専門医取得に必要な幅広い内科疾患を数多く経験できます。さらに、循環器学会や消化器病学会など内科系各学会の専門医制度研修教育施設の指定を受けていますので、内科専門研修と並行して充実したsubspecialty研修が可能です。       
 当院の内科専門医研修プログラムでは、基幹病院として専攻医を定員10名で募集しています。

診療内容と実績

    
 腎臓・高血圧内科(篠崎康之医長)では、腎移植症例は年間7~10例で累積は140例を超えました。脳死下提供の移植を5例経験し、移植後の腎生着率も良好です。腎生検実施件数が年間50件、維持透析の新規導入患者数は50例です。     
 循環器内科(臼田和生院長)では、年間約1,500件の心臓カテーテル検査・治療を行い、うち経皮的冠動脈形成術・ステント留置術は約350件、カテーテルアブレーションは約400件です。CRT-D等のデバイス植込みやImpellaを用いた重症心不全治療を行っています。     
 消化器内科(酒井明人医療局長)では、食道・胃・大腸の早期癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が年間250例前後、C型肝炎に対するインターフェロンフリー療法を350例以上導入しており県の肝疾患診療連携拠点病院に指定されています。     
 内分泌・代謝内科(吉澤都部長)では北陸最多の糖尿病教育入院患者数です。また年間600例のエコーガイド下甲状腺穿刺吸引細胞診検査を行っています。     
 血液内科(近藤恭夫部長)では、1992年に富山県で初めて導入した造血幹細胞移植症例総数が700例を超えました。現在年間20~40例の移植を実施しています。     
 呼吸器内科(谷口浩和部長)では、気管支鏡の施行数が年間約400例、在宅酸素療法導入患者数は約100名です。     
 リウマチ・和漢診療科(藤永洋部長)では、年間の関節リウマチ患者約600例、その他のリウマチ・膠原病患者300名以上が診療を受けています。また、伝統医学に基づいた漢方診療も行っています。     
 脳神経内科(島啓介部長)では、急性期脳卒中の入院患者が年間160例、神経難病指定患者は230名を越えています。     
 感染症内科(彼谷裕康部長)では、HIV患者約40名の外来治療とともに年間700例以上の院内血液培養陽性患者の治療に介入しています。第一種感染症指定病院として1類および2類指定感染症の治療にも対応しています。     
 腫瘍内科(小川浩平部長)では、通院治療センター(32床)における外来化学療法件数は年々増加し、平成29年度以降は年間10,000件を越え続けています。     
 二次・三次救急を担う救急救命センターは、令和4年度は受診患者数が年間14,544人、救急車搬送件数は6,397件、さらにドクターヘリ出動件数は年間600件を越え北陸地方最多で、あらゆる救急医療に対応しています。     
 集中治療部には集中治療専門医が専従するスーパーICU8床を有し、内科系重症疾患患者の管理も多数行っています。

手術

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