放射線科

我々の研修プログラムの特徴

 放射線科領域専門制度は、画像診断(X線撮影、超音波検査、CT、MRI、核医学検査等)、IVR、放射性同位元素(RI)内用療法を含む放射線治療の知識と経験を身に着け、放射線障害の防止に努めつつ、安全で質の高い放射線診療を提供できる専門医を養成する事を目的としています。

 現代の診療では、病変(病態)の診断のみならず、病変の進展度によって診療方針が大きく異なってきています。画像診断は、適切な病変(病態)の評価をする上で欠くことのできない診療領域となっています。患者さんへの侵襲が少なく、過不足のない適切な医療を患者さんへ提供するための、重要な領域が画像診断となっています。放射線科領域に含まれる放射線治療やIVRにおいても、取得した高精度の画像とこれの診断を元にして患者さんへの治療を進めていきます。

 放射線科領域の専門研修では、画像診断(X線撮影、超音波検査、CT、MRI、核医学検査等)、IVRの研修が8割強、放射性同位元素(RI)内用療法を含む放射線治療の研修が2割弱となっています。

 我々の研修プログラムは、以下に示すように、富山県内の主要な病院が研修先となっており、よりアカデミックな診療に興味がある研修者のための金沢大学附属病院 放射線科・放射線治療科・核医学診療科での研修先も用意しています。

基幹施設 1:富山県立中央病院 放射線診断科・放射線治療科
連携施設 1:金沢大学附属病院 放射線科・放射線治療科・核医学診療科
連携施設 2:厚生農業協同組合連合会 高岡病院 放射線科・放射線治療科
連携施設 3:富山市立富山市民病院 放射線診断科
連携施設 4:市立砺波総合病院 放射線科・放射線治療科・核医学科
連携施設 5:黒部市民病院 放射線科
連携施設 6:高岡市民病院 放射線科
連携施設 7:富山赤十字病院 放射線科
関連施設 8:とやまPET画像診断センター

 研修は基幹施設である富山県立中央病院での1年間の研修が必須です。残りの2年間の研修を県内で完遂するか、金沢大学附属病院 放射線科・放射線治療科・核医学診療科で1年ほど研修と県内の連携施設で1年研修をセットしたコースに分かれます。必要症例数は2年ほどで満たせるほどの症例数を研修医の方々に余裕で提供できる規模のコースになっています。

 富山県立中央病院の画像診断を行う読影室は、7面の専用端末を備えたブースを各人が占有する構成となっています。このブースはスタッフである専門医のみならず、専門研修中の医師にも同一構成のブースを用意しています。読影システムと電子カルテは相乗り端末で運用されており、電子カルテで患者の情報の取得が容易になっています。さらに、内視鏡画像、生理機能検査(超音波)、手術レポート、手術画像、手術動画、病理レポート並びに画像を、この端末から参照することが可能となっています。自分が作成したレポートの患者さんの経過と治療結果の追跡ができ、自主的な研修が容易にできる環境となっています。画像診断の研修では、研修医が一度読影レポートを作成し、指導医である専門医が添削してレポート確定すると研修の流れとなっています。指導医と研修医とがディスカッションをすることによって、知識の定着を図れるようにするとともに、指導医が添削したレポートは一目で修正部位がわかる仕組みも導入することによって研修医の自主学習をサポートしています。

放射線科写真1

放射線科写真2

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