2014.12.19vol.8 精神科

田中 健雄

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患者さんと深く接し、多くを学んだ1ヶ月

 精神科研修はとても有意義なものでした。これまで救急で精神科疾患を合併した患者さんを診る機会はありましたが、これほど深く接したのは初めてでした。1ヶ月の研修では、担当患者さんのほか、デイケア、予診、SSTで多くの患者さんと接し、たくさんのレクチャーを受けました。その中で、患者さんはそれぞれ個人的、社会的背景や症状をもつ個人であること、また、同一疾患であっても非常にスペクトラムが広いこと、そして問診の重要性、薬物療法の奥深さについて学びました。特に指導医の「患者さんの訴えに対して何ができるか」という言葉が耳に残っています。

水畑 美優

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真摯に向き合うことが理解への第一歩

 当院の精神科では、救急外来から急性期患者さんが入院するケースが多々あります。このような患者さんに対し、どのように対応し、入院・治療を行っていくべきかについて、先生方の指導のもと、毎日多くのことを学ばせていただきました。また、外来の予診や病棟患者さんとのコミュニケーションでは、難しさを実感することもありましたが、患者さんと真摯に向き合うことで患者さん自身や、患者さんの背景にある精神病理を理解することができたと思います。

時計アイコンAM8:00スタッフ全員で情報共有

ミーティング風景 まずは指導医の先生と担当患者さんについてディスカッションし、回診を行います。その後はスタッフミーティングで病棟全体の患者さんを把握します。また、毎日1〜2例の症例カンファレンスを行い、ソーシャルワーカーや作業療法士、臨床心理士を含めてスタッフ全員で治療方針や患者さんについて理解を深めます。

時計アイコンAM10:00予診と本診

予診と本診風景 初診の患者さんの予診を行い、その後、初診担当の先生にアセスメントを提示し、本診に移ります。本診終了後は診察についてのアドバイスや患者さんの病気についてわかりやすく指導していただきます。

時計アイコンPM1:30心理教室を実施

心理教室風景 午後は患者さんの心理教室を行います。入院中の患者さんに自分の病気について知ってもらうのが目的です。作業療法士の懇切丁寧な指導のもと、研修医もプレゼンに参加します。

時計アイコンPM3:00病棟患者さんの診察

病棟の患者さんの回診を行います。精神科では、患者さんの理解を深めるうえで会話が非常に重要です。患者さん一人ひとりに真摯に向き合い、丁寧に話を聞きます。

時計アイコンPM5:00様々なテーマの授業

授業風景 クルズス(ドイツ語で「授業」という意味)を行います。先生が、精神科での面接や治療法、法律などについて熱心に指導してくださいます。

時計アイコンPM6:00本日の業務終了!

カルテをまとめ、レポートを作成します。県中では精神科救急に対応していることもあり、様々な症例を経験することができます。一つひとつの経験をしっかりと自分のものにしていきたいと思います。

研修医レポート