2022.10.31vol.64 小児外科

杉原 千咲樹

杉原Photo

初診から術後までの流れを学んだ

 小児外科では、小児の消化器疾患や泌尿器疾患に対する手術を中心に、術前術後の管理を含めて学ぶことができました。当院は、県内唯一の「総合周産期母子医療センター」に指定されており、新生児の外科疾患を経験することもできます。
 一つ一つの疾患について教科書で予習をしますが、実際に見て、触れて診察したり、術野で解剖を確認したりすると、より深い理解が得られることを実感しました。またカンファレンスでは、必要な検査や解釈の仕方、 術後の輸液、食事、ドレーンの管理などを丁寧に解説・指導してくださるので、指導医の先生方が何を見て、どう考えているのかを学ぶことができました。
 1ヶ月の研修の終わりには、1例の手術を執刀させていただくことになっています。指導医の先生がおっしゃっていた「次は自分がやるんだという意識で見ていると、見方が変わってくる」という言葉を胸に、今後も常にそういう意識をもって知識や技術を吸収していきたいと思っています。
 熱心に指導してくださった指導医の先生方に、この場を借りて感謝申し上げます。

時計アイコンAM8:30カンファレンス

カンファレンスカルテを確認し、患者さんの全身状態を把握。今後の診療計画について話し合います。

時計アイコンAM9:00朝回診

患者さん一人ひとりの様子を見て、創部の確認やガーゼ交換・ドレーン抜去などの処置を行います。

午前中各種検査や外来での診察

病棟での採血検査や術後の造影検査などがあります。外来では、初診患者さんの診察をさせていただくこともあります。

時計アイコンPM1:00手術

手術予定手術では、鼠経ヘルニアや膀胱尿管逆流など様々な手術が行われます。写真は皮膚の縫合を指導していただいているところです。緊急で虫垂炎の手術も経験しました。

時計アイコンPM4:30夕回診

1日の経過表や検査結果などを確認し、夕方の回診を行います。

時計アイコンPM5:15業務終了

1日分の担当患者さんのカルテをすべて書いたら業務終了です。日中の空き時間や業務終了後には、入院予定の患者さんのカルテ確認をしたり、翌日行われる検査や手術の予習などを行ったりします。

研修医レポート