2022.07.28vol.61 NICU

岡部 悟

岡部Photo

新生児の全身管理の基礎を学んだ

 NICUでは早産・低出生体重児や何らかの疾患のある新生児に対して集中的に治療・管理を行い、赤ちゃんの成長のサポートを行っています。特定の臓器だけではなく、呼吸・循環の状態や電解質の状態など、その子の全身状態を診ながら対応していくことが求められます。
 日々変化する赤ちゃんの状態にあわせて調整する輸液の組成、成人とは異なる採血、エコー検査の手技など、最初は戸惑ってしまうことが多かったのですが、先生方に丁寧に指導していただいたことで少しずつ上達していくことができました。
 また、NICUでは予定外の出産や新生児の急変も多く、臨機応変に対応しなければならないことの難しさを感じる一方で、順調に回復・成長していく赤ちゃんの姿を見て、とてもやりがいのある診療科であると改めて思いました。
 1ヶ月という短い間でしたが、貴重な経験ができ、充実した日々を過ごすことができました。毎日丁寧に指導してくださったNICUの先生、看護師の方々に感謝を申し上げます。

時計アイコンAM8:00産婦人科との合同カンファレンス

週に1回、産婦人科とNICU合同でカンファレンスを行います。入院中の患者さんについて治療方針などを情報共有します。

時計アイコンAM8:30病棟業務

病棟業務受け持ち患者さんを診察し、採血やエコー検査を行います。新生児は動くことが多いので、エコーを行う際は体を固定するなどコツが必要です。また状態に合わせて輸液組成や投与速度の調整を行います。

時計アイコンPM0:00昼休憩

午後の業務に備えてしっかりと休息をとります。

時計アイコンPM1:00分娩の立ち合い

早産や低出生体重児では分娩の立ち会いを行います。保温や口腔内吸引などをしながらバイタルを観察します。酸素化が悪い場合は酸素投与やマスク換気を行いつつNICUへ搬送します。

時計アイコンPM4:00抄読会

抄読会隔週に英語論文を読んで内容を共有します。今回の内容は「5p欠損症候群」についてです。最新の研究について学ぶことができます。

時計アイコンPM5:00病棟回診

1日の変化を全体で共有し、当直医への引き継ぎを行います。

時計アイコンPM5:30業務終了

引き継ぎが終わり次第、業務終了となり翌日に備えてゆっくり休みます。希望すれば、夜間の緊急入院の対応や分娩の立ち合いを経験することができます。

研修医レポート