2021.12.27vol.54 内分泌・代謝内科
鷹取 正智
血糖管理の奥深さを実感
内分泌・代謝内科では、数多くの症例の血糖管理や内分泌疾患、救急疾患の治療を行いました。主な業務である血糖管理は急性期〜慢性期、軽度〜重度まで豊富な数の症例を経験させていただきました。血糖管理はただ血糖のみを見るのではなく、患者の背景や種々の検査結果などを総合的に判断する必要があり、とても奥が深いと感じました。
また、糖尿病ケトアシドーシスやHHS、Basedow病による心不全など数多くの救急疾患とその対応について経験できました。
血糖値は科を問わず、多くの症例に関連しています。内分泌・代謝内科の先生方がどのようなプロセスで血糖管理を行っているか、丁寧な指導のもとで勉強することができ、とても充実した研修となりました。
最後に、指導医の先生をはじめ、内分泌内科の先生方にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。
AM8:00朝回診
病棟についたら担当患者さんのバイタルとカルテをチェックし、主治医の先生と回診します。これからの検査や薬物治療の計画を立てます。
AM9:00血糖管理
他科から依頼された血糖管理を行います。患者の状況をしっかりと把握し、適切な血糖値を保つため、担当医の先生と薬剤インスリン量の調節を行います。
AM10:30病棟業務
当日の朝、昼の血糖・検査データを確認し、血糖管理を行います。また必要に応じて負荷試験を行うこともあります。
PM0:00昼食
しっかりと休憩して午後の仕事に備えます。
PM1:00甲状腺穿刺
外来・病棟の患者さんにエコー下で甲状腺穿刺を行います。あらかじめ行われている甲状腺エコーや採血結果などに基づいて穿刺点を決め、血管損傷をしないよう穿刺します。指導医にエコーの当て方や見方から結果の解釈まで指導していただきます。
PM3:30糖尿病教育カンファ
糖尿病教育入院中の患者について、退院後の問題点を看護師や薬剤師など多職種で話し合います。ほかの職種の方々にも分かりやすいよう今までの経過や問題点をプレゼンします。
PM4:30夕方回診
検査結果を確認し、必要に応じて指示を出し、患者さんにご説明します。今後の方針を指導医の先生と話し合います。
PM5:30業務終了
研修医室に帰ってきたらカルテを書いたり、今日のおさらいをしたりします。明日の他科血糖管理、甲状腺穿刺の予習を終えて業務終了となります。