2021.05.25vol.47 皮膚科
坂下 正考
皮膚診療の第一歩を踏み出すことができた
当院で扱っている皮膚疾患は非常に多彩で、湿疹など一般的なものから膠原病や皮膚腫瘍まで幅広く診療しております。まさに老若男女問わず受診されるので、日常生活に密接した診療科であることを実感します。
皮膚病変の病理診断は皮膚科医が行うことも多くありますが、実際に自分で採取した検体から診断し、治療に結びつけることができるのはとても魅力的です。その際にも、経験豊富な先生方から標本の見方をイチから教えていただくことができるので、毎回、新たな視点が身につきます。
請け売りになりますが、皮膚という臓器にはおよそ全ての病態が揃っており、その奧には臓器自体の薄っぺらさから想像もつかないような世界が広がっています。そんな壮大な世界へのスムーズな第一歩を踏み出すことができたのも、先生方の温かい指導あってのもの。末筆ながら、この場を借りて心から感謝申し上げます。
AM8:00病棟回診
病院に着いたらカルテをチェックして入院患者さんの状態を把握します。必要に応じて検査や治療を追加します。
AM8:30外来研修
指導医の先生の外来を見学させてもらいながら、様々な皮膚病変を経験します。処置室で手術を行うこともあり、その際には縫合など介助します。
AM9:30病棟処置
入院中の患者さんの患部を観察し、ガーゼ交換などを行います。その場で切開排膿などの処置を行うこともあります。
PM2:00手術
予定手術は手術室で行うことがあります。皮膚腫瘍から静脈瘤まで、幅広い症例を経験します。
PM4:00病理標本の鏡検
皮膚病変の診断には病理診断が欠かせません。皮疹から病理像を想像し、鏡検します。わからない点は指導医に質問し、教えていただきます。
PM5:00写真カンファ
外来で皮疹の写真を残すことがあり、それを見ながら診断や治療方針について検討します。
PM6:00業務終了
今日は当直がないのでこれで業務は終了。でも、何のラーメンを食べに行こうか考えるという非常に重要な仕事が残っています(笑)。