2020.11.18vol.41 脳神経外科
五十嵐 淳平
冷静な治療戦略とスピーディな対応に感動
脳神経外科では、脳血管カテーテル検査・治療から開頭手術、脳卒中の急性期管理など、多くのことを学ぶことができました。
"Time is brain.(時は脳を救う)"の通り、1分1秒でも早く診断し、脳という繊細な場所の治療戦略を冷静に立て、実行する様子はとても印象的でした。研修中は、脳梗塞から脳出血、脳腫瘍、脳膿瘍、髄膜炎など様々な頭蓋内・中枢神経系疾患の症例を経験することができました。
難解なイメージの脳神経系の疾患に関しても、頭部CTやMRIの見方から病態、治療内容まで丁寧に教えていただきました。例えば脳梗塞では、発症時刻や身体所見、画像所見や患者背景などから病態を予想し、どの治療を選択するかという見極めが大変勉強になりました。また、カテーテル治療や開頭手術は、地道かつ繊細な治療ですが、術後の患者さんの意識レベルや麻痺状態が大幅に改善する様子を見ると感動します。
脳神経外科は熱い先生方ばかりで、とても充実した1ヶ月でした。この場をお借りして、深く感謝を申し上げます。
AM7:30朝回診
一般病棟や集中治療室の患者の様子を見に行き、話を聞いたり、神経所見を取りに行ったりします。
AM8:00カンファレンス
外来や救急受診した患者の今後の治療方針について検討します。指導医からCTやMRIの所見について教えていただきます。
AM9:00開頭手術やカテーテル検査・治療
手術室やカテーテル室に行き、術前の準備をします。救急から連絡が入り、緊急手術が始まることもあります。
PM0:00昼食
昼休憩の時間はその日の検査や手術によって前後します。空いた時間に食べ、午後に備えてしっかり休憩します。
PM2:00腰椎穿刺
髄膜炎の精査のために腰椎穿刺をします。上級医が丁寧に指導してくださいます。
PM5:00夕回診
術後の様子などを見に行きます。金曜日は夕方にカンファレンスがあり、土日の治療方針を検討します。