2020.10.14vol.40 放射線診断科

尾山 貴章

尾山Photo

救急外来のエコー検査にも自信

 放射線診断科では、期間の半分を画像診断(CTやMRIの読影)、もう半分を腹部エコ−、心エコーの期間として研修を行います。画像診断やエコーはどの診療科でも必要となる知識・技術であり、基礎的なところから学び直したいと考え、放射線診断科での研修を選びました。
 画像診断では幅広い症例の読影を経験することができ、基本的な画像の読み方だけでなく、各疾患や臓器について読影のポイントや所見の捉え方を教えていただきました。また、エコー検査は非侵襲的であり、普段の診療で使う機会も多いですが、この研修を終えて、救急外来や病棟でのエコー検査を自信をもって行えるようになりました。
 どちらも慣れないうちは上手くいかないこともありましたが、多くの症例に触れるにつれ、自分が成長していることを実感しました。先生方や臨床検査室スタッフの皆様には、お忙しい中、熱心にご指導をいただきました。この1ヶ月での経験を今後に生かせるよう努力したいと思います。最後に、この場を借りて深く感謝を申し上げます。

研修前半:「画像診断」

時計アイコンAM8:30画像診断

画像診断当日に撮影されたCT、MRI検査の中から、指導医の先生に選んでいただいた症例について読影し、レポートを記載します。自分で一通り読影をして、その後、指導医の先生からのフィードバックを受けます。興味のある分野の症例があれば優先して読影できます。

時計アイコンPM12:30昼食・休憩

つかの間の休息。しっかり食べ、午後の業務に備えます。

時計アイコンPM2:00Interventional radiology (IVR); 画像下治療

IVRの補助に入ることもあります。肝細胞癌に対してのTACE(肝動脈化学塞栓術)や、透析患者さんのシャント血管閉塞に対するPTA(経皮的血管形成術)などがあり、カテーテルの準備をするほか、動脈穿刺を行うこともあります。

時計アイコンPM5:15業務終了

読影室の本や研修医用の過去症例画像で自習します。わからないことがあれば指導医の先生が丁寧に教えてくださいます。

研修後半:「エコー検査」

時計アイコンAM8:30腹部エコー

腹部エコー午前中は、腹部エコー検査を行います。まずは自分で一通りを検査をしてみて、その後もう一度、臨床検査技師さんや上級医の先生が検査するのを見学します。分からない点はいつでも質問できます。

時計アイコンPM12:30昼食・休憩

時計アイコンPM1:30心エコー

午後は、心エコー検査を行います。空き時間があれば、経食道心エコーや他のエコー検査の見学もできます。

時計アイコンPM5:15業務終了

研修医レポート