2020.08.07vol.37 集中治療部(ICU)

石黒 幹也

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多様な考え方・アプローチ法を学んだ1ヶ月

 当院のICUでは、内科系・外科系にかかわらず、様々な重症臓器不全症例の全身管理を行います。どの科に進んでも患者さんの全身状態が急変する可能性があるため、まずは全身管理について学びたいと考え、ICUで研修させていただきました。
 研修では、毎日異なる症例を選ぶことができ、豊富な症例を経験することができました。また、指導医の先生方の専門領域が心臓血管外科や循環器内科、小児科など多岐にわたるため、様々な視点からの考え方、アプローチの仕方を勉強することができました。手技に関しても、動脈ライン確保や中心静脈カテーテルの挿入など、一般病棟ではなかなか経験できない手技をベテラン指導医のもとで実践できるので、充実した研修を送ることができました。
 1ヶ月間という短い期間でしたが、非常に多くのことを経験し、勉強することができました。最後にこの場をお借りし、ICUの先生方に深く感謝を申し上げます。

時計アイコンAM8:30朝カンファレンス

前日の準夜帯から深夜帯にかけての患者さんの状態について、全員で情報共有します。

時計アイコンAM9:30診察・心エコーなど

診察・心エコー患者さんの状態把握のために身体所見をとったり、検査をおこなったりします。その後、指導医の先生と話し合い、治療方針を決めていきます。

時計アイコンPM1:00動脈ライン確保、中心静脈カテーテル穿刺など

中心静脈カテーテル穿刺午後からは、緊急入院になった患者さんの動脈ライン確保や中心静脈カテーテルの挿入などをおこないます。研修医は手技を習得する機会が多く、熟練した指導医のもとでテクニックを学ぶことができます。

時計アイコンPM4:30夕方カンファレンス

日中の患者さんの経過を情報共有し、準夜帯の先生へ引き継ぎします。引き継ぎでは的確な情報を伝えるため、疑問点などは事前に指導医に質問して解決しておくことが大事です。

時計アイコンPM5:15帰宅

ICUはシフト制なので、カンファレンス終了後、定時に帰宅することができます。夜はカンファレンスで指摘されたことを復習するなど、余裕をもって勉強することができます。

研修医レポート