2018.02.16vol.34 神経内科

立野 貴大

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丁寧な問診と系統的な神経学的診察の大切さを実感

 神経内科では脳、脊髄、末梢神経、神経筋接合部、筋肉の異常を診断、治療しています。脳血管障害(脳梗塞、脳出血)や感染症(脳炎、髄膜炎)、自己免疫疾患(多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群)、変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄小脳変性症)、中毒、代謝性疾患など、神経内科で扱う疾患は多様な原因によって起こります。
 神経疾患を診断するにあたり、大切にしているのは問診による病歴聴取と系統的な神経学的診察です。この両者を丁寧に行い、病気の性質や病変部位を推定することにより、正確な診断を行うことができます。
 当院では三次救急ということもあり、脳血管障害のような緊急性のある疾患だけでなく多発性硬症や重症筋無力症といった他の内科では見ることの少ない、神経内科的な症例も多く見ることができます。また指導医の先生に教えてもらいながら神経学的診察、MRIなどの大脳画像の読影なども学ぶことができます。
 1ヶ月の研修期間、最初は神経という複雑な分野に戸惑いましたが、先生方が熱心に指導してくださるので、自分から神経学的所見をとったり、鑑別を考えたりできるようになりました。手厚くご指導いただいた先生方にはこの場をお借りして感謝申し上げます。ここでの経験を今後に活かせるよう、日々努力していきたいと思います。

時計アイコンAM8:00脳外科との合同カンファレンス

神経内科、脳神経外科と合同でカンファレンスを行ないます。脳卒中で入院となった方を中心に、治療方針などを検討します。

時計アイコンAM8:30病棟回診

受け持ち患者さんを回診し、神経学的診察を行います。所見をもとに指導医とディカッションして各患者さんの治療や検査の予定を決めていきます。

時計アイコンAM10:00緊急入院の対応・外来の見学

指導医が午前中に外来を行っており、希望すれば見学できます。脳卒中など神経疾患の患者さんが救急部を受診した場合は緊急で対応します。

時計アイコンPM1:00指導医との打ち合わせ

採血などの検査結果を確認し、指導医と再度治療方針を打ち合わせます。

時計アイコンPM2:00腰椎穿刺

腰椎穿刺脳脊髄液の検査を行ないます。指導医に教えてもらいながら手技を行ないます。

時計アイコンPM3:00病棟カンファレンス

病棟カンファレンス神経内科の患者さんたちについて、病棟の看護師さんと患者さんの情報を共有し、診療方針の意見を出し合います。

時計アイコンPM4:00病棟回診

一日の神経学的診察、検査結果、患者さんの経過を踏まえて明日の治療方針を検討します。回診を行い、患者さんの状態に変化がないか確認します。

時計アイコンPM6:00業務終了・明日の準備

カルテの最終的な記載を行います。翌日に備えてゆっくり休みます。

研修医レポート