2014.07.04

vol.3 「日々是好日」。かけがえのない一日を大切に、懸命に。

漆原 涼太

 初期研修医になって2ヶ月。4月と5月は救命救急センターで研修しましたが、やることなすことが初めてで、電子カルテの使い方から、「この症状から考えられる疾患は?」「どんな検査が必要?」といったことまで、毎日が勉強でした。1日に10回は「もっと勉強しとけばよかった~!」と思うぐらい・・・。その一方で、一つひとつの積み重ねが少しずつ現場で生きてくるということも実感でき、「積極的に動いて損はない」と思わされた2ヶ月でもありました(もちろん患者さんや周囲への配慮は必要ですが)。
 全体を通して振り返ると、指導医の方々の指導は親切で丁寧。それでいて、研修医自ら考えるべきところはしっかり考えさせるというメリハリがあり、有意義な経験となりました。診療中、少し躊躇している時など、2年目研修医の一言に幾度となく助けられ、「来年はこんな2年生になりたい」という目標もできました。また、救命救急センターの研修では週一回、症例発表を行っていましたが、自分で調べたことはもちろん、同期生の発表から得る様々な情報も勉強になりました。
 ここまで読んだ人の中には「ちょっと怖いなあ・・・」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。でも、指導医の先生方がしっかりと指導・監督してくださり、質問にも気軽に応じてくださるので全く心配ありません。研修医同士の仲も非常に良く、互いに切磋琢磨できる恵まれた環境だと思います。
 現在は循環器内科の研修医として、病棟業務と心臓カテーテル検査や治療に日々追われています。救急とはまた違った視点で、入院患者さんをいかに治療し、日常生活へと送り出すのかといったことを考えていかなければなりません。少しでも患者さんへの力になれるようじっくりと話を聞き、しっかりと診察をして、患者さんの「今」を考えていきたいと思っています。

指導医・研修医Photo
研修医レポート