2016.12.12vol.24 放射線診断科

宮越 達也

宮越Photo

数多くの読影経験を積み、成長を実感

 私は将来、救急医を目指しています。救急の現場では撮影したCTやMRIを読影することが必要。その読影能力を上げるため2ヶ月間、放射線診断科を選択しました。当初は解剖も曖昧でレポートも何を記載していいのかわかりませんでしたが、先生方の熱心な指導により徐々に読影できるようになってきたのを実感しています。これまでの診療では、放射線科の読影レポートをすぐに参照することが多かったのですが、ローテーション後は、CTやMRIを自分で読影するようになりました。
 また、救急では緊急IVRが必要なこともあります。その勉強のために今回、多数のIVRを見学できたのは良い経験になりました。血管の走行を改めて勉強でき、いつか自分もIVRができるようになりたいと思いました。
 画像の読影能力はすべての医師に必要なことだと思います。放射線科は2年次のみしか選択できませんが、ぜひ選択していただきたい科の1つだと思います。
 最後になりますが、丁寧にご指導して下さった放射線診断科の先生方、ありがとうございました。

前田 悠紀

前田Photo

画像に対する苦手意識を払拭できた

 2ヶ月間、放射線診断科を研修させていただきました。以前は救急などでCTやMRIを読む際、苦手意識が強く、指導医の先生に頼っていました。しかし今回の研修で指導医の先生に一つひとつ丁寧に教えていただき、大変勉強になりました。たくさんの画像を読影し、画像を見ることへの抵抗感がなくなったと思います。また、レポートも何を書いたらよいのか全くわかりせんでしたが、先生方に教えていただきながら、少しずつですが読影力が身についたと思います。
 当院では幅広く多くの症例の画像を読むことでき、ローテーションしていない科の疾患にも触れることができ、勉強する良い機会になりました。また疾患だけでなくその患者さんの背景なども読み取ることができるのも面白い点だと思いました。
 毎日新しいことを学ぶことができ、とても充実していました。今後学んだことを生かしていきたいと思います。ご指導いただいた先生方には大変感謝申し上げます。

時計アイコンAM8:30読影スタート

読影当日撮影されたCT、MRIを読影していきます。まず自分なりに読んでみて、その後指導医の先生からのフィードバックとレポート添削を受けます。それぞれの症例へのアプローチの仕方、読影に必要な知識を教えていただきます。頭部〜下肢までの様々な部位の症例、疾患に触れることができます。

時計アイコンAM9:00IVR(Interventional Radiology)

IVR午前中はIVRの補助をすることもあります。他科からコンサルトされた患者さんの治療をします。肝細胞癌に対してTACE(Transcatheter Arterial Chemoembolization 肝動脈化学塞栓術)や、透析患者のシャント閉塞に対してのPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty 経皮的血管形成術)などがあります。研修医はカテーテルの準備をしたり、動脈穿刺を手伝ったりします。

時計アイコンPM12:30昼食・休憩

つかの間の休息。しっかりと食べ、リラックスして午後の仕事に備えます。

時計アイコンPM1:30読影再開

午後も午前同様、読影をしていきます。また、ローテートしている間にCT室やMRI室、RI室の見学をします。技師さんや看護師さんから撮影の仕方や造影検査の注意点、ルート確保などについて教えていただきます。

時計アイコンPM5:30読影終了

指導医の先生からいただいたスライドや本などで自習します。わからないことがあれば指導医の先生が丁寧に教えてくださいます。

研修医レポート