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単純撮影検査

骨・関節

胸部

腹部

乳房

骨盤計測

 単純撮影とは 
 
  X線は波長がきわめて短いので物質を透過する性質があり、この原理を利用して身体に照射して画像を得ます。患者さんにとっては最も身近な検査で身体を一通り観察することができます。X線の透過性の違いによって臓器の大きさ、ガスの形態、骨折の有無、石灰化、脂肪などを写すことができます。現在、当院のX線写真は一部を除いて従来のX線フィルムの代わりにX線検出プレートを用いて撮影し、これをレーザー光で走査して、発生する蛍光を電気信号からデジタル変換して画像にするCR(Computed Radiography)を使用しています。


  写真 右上 X線撮影装置
      右下 X線画像読取装置




骨 ・ 関 節

  人体は200以上の骨で構成されています。そのため対象部位によってさまざまな撮影法が用いられますが、通常は2方向(正面、側面)を原則とし場合によっては3方向、4方向、他方向で撮影することもあります。
写真では骨は白く写り骨折したところは黒く抜けて見えます。骨、関節と言えばとかく整形外科的な疾患だけを考えてしまいますが、代謝疾患、血液疾患をはじめ他の多くの臓器や全身疾患でも骨変化がおこる場合がありますので、他の診療科からも撮影依頼があります。
基本的に食事の制限はありません。
頭部 正面 頚椎 正面 腰椎 正面 膝関節 正面 側面
頭部 側面 頚椎 側面 腰椎 側面 歯科 パノラマ撮影
上腕骨の症例 手指骨の症例 大腿骨の症例 脛骨の骨折 脛骨および腓骨の骨折


胸  部

 最も訪れる患者さんが多いX線検査です。
 深く息を吸ってもらうのは、肺野の隅々まで空気を送り込み、気管支や血管を充分広げて、隠れている病変をできるだけ発見しようとするものです。
写真では肺は黒く見えますが異常があると含気が失われて白く見えたり、反対に含気が多すぎると黒く見えます。
両側の肺に囲まれた白い部分は心臓、大血管、食道などで写真は肺だけでなくこれらの臓器の観察も可能です。
通常は立位で撮影しますが患者さんの状態によっては、座位、仰臥位で撮る場合もあります。また、撮影室まで移動できない患者さんには病室まで出張するポータブル撮影があります

正常例 疾患例


腹  部

  撮影体位は仰向けで寝た状態と立った状態で撮影しますが、これは主にお腹のガスの状態を見るためです。
一般的には呼気で撮影し骨は白く、消化管内のガスは黒くみえます。腹部単純撮影は手軽に腹部全体を観察することができ、他の臨床検査と組み合わせることにより、今後の検査計画や治療方針を方向づけることができます。
腹部単純写真 向かって左側に胆石 腸管ガスが貯留


乳  房

乳房専用の撮影装置で軟線と呼ばれる低電圧の放射線を使用し、乳房の内部にある血管や乳腺などを撮影します。触診ではわからない乳癌発見に有効で早期発見が可能であり乳房温存率を向上することができます。

乳房撮影でわかること
乳房にできるしこりなどが悪性か良性か、また微小石灰化の診断に有効です。

方法
基本的に上下と左右の2方向から撮影します。乳房は乳腺、間質組織、脂肪、血管、皮膚等から構成されています。早期発見には小さな病変の発見が不可欠です。そのためには微小な変化を捉えるため乳房の厚さをできるだけ均一に圧迫して写真を撮る必要があります。できるだけ圧迫していきますので、力を抜いて検査を受けましょう。
患者さんに一言
  • 片側の乳房に気になる個所があっても、左右の乳房を比較して診断するため、両側の撮影を行う場合があります。
  • 精密検査としてスポット撮影を行う場合があります。
  • 乳房を薄くして撮影した方が内部の情報を詳しく調べることができるので、できるだけ乳房を圧迫板で圧迫しますのでどうしても我慢できない場合は遠慮せずに言って下さい。
乳房正面像       乳房側面像 内部の白い結節が病変部


骨 盤 計 測

 出産が近いお母さんが撮影の対象となります。
お母さんの骨盤の大きさとお腹の中の赤ちゃんの頭のきさを計測することが目的です。
この撮影により経膣分娩が可能かどうかを判断します

骨盤側面像 骨盤正面像
対象となる患者さん

・お母さんの骨盤入口面と胎児の頭の大きさとを比べた場合、胎児の頭の方が大きいと疑われたとき。
・おなかの中にいる胎児の方向が分娩に際して都合が悪いと疑われるとき(頭の向きが膣と逆向きなど)。
・骨盤が小さいお母さん。

検査方法

骨盤側面撮影(Guthmann法)
立位で骨盤の側面を撮影します。

骨盤正面撮影(Martius法)
専用の椅子にすわって、撮影します。座ったときの大腿部と背中(脊柱)が50度前後になるように腰掛けます。これにより骨盤入口部が水平になります。

X線被曝による胎児への影響

母体にも、胎児にも、X線による影響はありません。撮影方法、撮影条件をできるだけ工夫して最低限の被曝になるよう心がけています。