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| 通常のX線写真では血管は写らないため、その中にX線が透過しない物質である造影剤を注入して血管の形態や血流状態を連続的に撮影することにより、動脈あるいは静脈の病変を診断する検査です。 おもに行われるのは動脈の選択的血管造影で、カテーテルという管を血管内の任意の分岐まで進めていき、必要な領域のみに造影剤を注入して撮影を行います。また、検査だけではなく、心筋梗塞などで狭くなった血管や詰まってしまった血管に対して、バルーンカテーテルで血管を拡張させる血管形成術や、腫瘍などが栄養にしている血管を止めてしまう血管塞栓術や腫瘍近くの血管まで挿入して直接薬を流す動注化学療法などの治療(IVR)も併行して行われることがあります。 当院では、心臓専用の装置と頭部・腹部の血管を検査する装置(DSA装置)があります。 |
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| 心血管連続撮影装置 | 頭腹部血管連続撮影装置 |
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| 胸部大動脈 | 冠動脈 | 腹腔動脈 | 腹部大動脈 |
| 方法 まず、カテーテル挿入部分に局所麻酔を使用しますが検査時の痛みはこの麻酔の注射の痛みだけです。挿入部分である股関節の近くにある大腿動脈に針を刺し血管内に挿入します(静脈に刺すこともある)。場合によっては、右上肢の動脈や頚動脈などからも挿入することがあります。 X線テレビを使って透視をしながらカテーテルの先を目的の血管まで送り、選択的に特定の血管のみに造影剤を注入して撮影します(これを選択的血管造影という)。造影剤注入時に熱感がありますが、一時的なもので次第に回復しますので心配いりません。 検査終了後、カテーテルを血管より抜去してカテーテルの挿入部分を強く押さえ止血します。特に大腿動脈よりカテーテルを挿入して行った場合には、カテーテルの挿入部分からの再出血を防ぐために、検査後5〜6時間程度の安静が必要です。そのため、血管造影検査は一般的には入院時に行われます。 |
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| 1、穿刺針先を動脈前壁近くに当てる。 | 5、穿刺部を指で圧迫しながら針を抜去する。 | |
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| 2、動脈前壁のみか前後壁を貫通する。 | 6、カテーテル(またはシース)をガイドワイヤーに被せて前進させる。 | |
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| 3、内套針を抜去し、外套針を少し倒し、血液の噴出が見られるまで徐々に抜く。 | 7、カテーテル(またはシース)を回転させながら挿入する。 | |
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| 4、ガイドワイヤーを速やかに外套針内に挿入する。 | 8、ガイドワイヤーを抜き去る。 |
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| DSAによる選択的腹腔動脈造影 | さらに抹消までカテーテルを進めて肝動脈を造影(超選択的造影) |
デジタル・サブトラクション・アンギオ(DSA)装置
従来の血管造影検査では、X線フィルムを使用して連続的に血管のX線画像を撮影しますが、DSA装置は診断の邪魔となる骨や腸の空気などをコンピューター処理を施して消してしまい、造影された血管だけを写し出すものです。簡単に言えば造影する前の写真と血管を造影した写真を撮り、片方を白黒を反転させて合成することにより血管だけが写った写真になります。また、撮影と同時に画像を観察することができるので従来のX線フィルムを使用する方法に比べ検査時間の短縮が可能となり、コントラストに優れていますので、カテーテルを使わずに静脈から造影剤を注入して撮影することが可能で、疾患によっては外来での動脈造影検査が可能となりました。
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| 造影前と造影された画像を処理してDSA画像が得られる | 撮影時のリアルタイム画像 | カテーテルを使わずに静脈から造影 | ||
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血管系によるIVRの種類 経皮的冠状動脈拡張術(PTCA) 経皮的動脈血栓溶解術(PTR) 動脈塞栓術(TAE) 血管形成術(PTA) 経皮的肝内門脈静脈短絡術(TIPS) 動脈薬剤注入 など |
血管以外の臓器におけるIVRの種類 膿瘍穿刺ドレナージ のう胞穿刺ドレナージ 経皮経肝胆管ドレナージ 腎ろう造設術 結石破砕術 など |
| 経皮的冠状動脈拡張術(PTCA) | ||
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| PTCA前(←は閉塞部) | PTCA時 | PTCA後 |
| 右冠状動脈が閉塞している。 | バルーン付カテーテルにより閉塞部の拡張を行う。 | 拡張後の動脈撮影像。 |
| 血管形成術(PTA) | ||
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| PTA前(←は閉塞部) | PTA時 | PTA後 |
| 先端に風船を付けたカテーテルを血管の狭窄部位まで挿入し、そこで風船を脹らませて狭くなった血管を拡張します。 | ||
| 経皮的肝内門脈静脈短絡術(TIPS) | |
| TIPS前 | TIPS後 |
| 署明な胃静脈瘤と脾腫を認める | 右肝静脈と右門脈後枝でステントを挿入し短絡路を確保 |