| ■POINT OF VIEW |
当科では当院の基本理念である“ やさしさ・信頼・安心” をふ
まえて、がん診療連携拠点病院として最新の医療技術と豊かな経験を元に患
者さんの診療にあたっています。
当科で扱う器官とその主な疾患は、下記の通りです。
1. 肺、気管・気管支:肺癌、肺腫瘍、肺嚢胞症、自然気胸、膿胸
2. 縦隔、胸壁、横隔膜:縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、胸膜腫瘍、漏斗胸
3. 胸部外傷
4. 甲状腺:甲状腺癌、甲状腺腫、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症
5. その他:手掌多汗症
当科では原発性肺癌の手術を年間約110例、転移性腫瘍を含めると140例の手術を行っています。1990年代の拡大手術か
ら、最近はCT検診などによる早期の肺癌症例が増えたこともあり低侵襲の胸腔鏡手術を多く行っています。特にCTで初めて発
見された「スリ硝子様陰影」は根治の可能な早期肺癌である場合が多く、可能な限りの肺機能が温存されなければなりません。そ
こで当科では、肺解剖学に基づいた区域切除を胸腔鏡で行い、癌の根治と肺機能の温存を両立させています。その一方で、進
行した腫瘍に対しては術前の抗癌剤や放射線治療を駆使して手術適応を模索し、あるいは術後に動療法を追加することで根治性
を高める努力をしています。
また、肺や気管支病変に対する「気管支インターベンション」を積極的に進めています。その内容は、まずは各種原因による気
道の狭窄に対して硬性気管支鏡を用いて狭窄を解消し、そこにシリコンステントを留置して呼吸の苦しさを改善させる治療です。
特に患者さんの状態に会わせてシリコンステントを作成していることが当科の特徴です。次に難治性の気胸(従来の外科での療法
が適応できない症例)に対して、気管支鏡で気管支に栓(EWS)を充填し気胸を治す治療です。最後に重症の肺気腫や巨大肺
嚢胞症に対する気管支鏡下肺容量減少量法(BLVR)です。これは当科で開発したシリコン製の小バルブ(EMV)を気管支に留置
して、膨らんで役に立たない領域の肺容量を減少させ残った肺の機能を回復させて症状を改善させる治療です。
上記以外にもがん診療連携拠点病院、地域中核病院としての責任を全うすべく最新の医学知識と技術を持って誠心誠意、治
療にあたっていますので今後ともよろしくお願い致します。
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