| 臨床検査部 |
| 血液検査 |
| 血球成分の検査 血算 / 末梢血液像 出血・凝固系の検査 |
一般に血液検査といえば、(1)血球成分を検査する血液検査 と (2)出血・凝固系の検査
のことをいいます。
(1)血球成分の検査
血球検査では、各血球(赤血球・白血球・血小板)の数を測定(血算測定)し、
かつ形態(血液像)を観察します。
貧血や白血病などの血液疾患の診断に欠かせない重要な検査です。
![]() |
|
| ↑当院では, このスピッツで血球検査ができます。 |
|
| 血算 | |
| 赤血球数 (RBC) |
貧血・多血症など 赤血球造血に異常のある疾患の診断のための検査です。 |
| ヘモグロビン濃度 (HGB) |
貧血・多血症などの診断・経過観察をするための検査です。 |
| ヘマトクリット (HCT) |
血液全体に占める赤血球の比率(%)をあらわしたもので、貧血や多血症の診断・経過観察をするための検査です。 |
| 白血球数 (WBC) |
炎症性疾患の診断、経過観察のための検査です。また、白血病など血液疾患の診断にも重要です。 |
| 血小板数 (PLT) |
出血傾向や血栓症の診断のための検査です。 |
| 網状赤血球数 | 幼若な赤血球であり、骨髄での赤血球の産生の指標になります。 |
末梢血液像
各血球の形態変化、白血球の分画異常、異常な細胞の出現の有無などを検査します。
血液疾患や他の全身性疾患の診断に役立ちます。
正常の細胞
| 赤血球 | ![]() |
直径が7〜8μmぐらいの中央がへこんだ円盤状です。 酸素を運搬しています。 |
![]() |
| 血小板 | 直径が2〜4μmの小さな細胞です。 血管が傷つくと、そこに集合して血栓を形成して出血を止めます。 |
||
| 白血球 | 好中球 | 細菌を貪食・殺菌する作用があり、感染の防御に重要な役割を果たします。 細菌性のカゼを引くと増え、ウイルス性のカゼの場合は減少します。 |
![]() |
| リンパ球 | 免疫系の主役を演じ、進入してきた異物を直接攻撃したり、ミサイルのように異物を攻撃する抗体をつくります。 |
![]() |
|
| 単球 | 活発な運動能や貪食能を示し、炎症系や免疫系において重要な役割をはたします。 |
![]() |
|
| 好酸球 | 赤く染まる顆粒のある白血球です。花粉症や気管支喘息などのアレルギー疾患や寄生虫症で増加します。 |
![]() |
|
| 好塩基球 | 暗青紫色に染まる顆粒のある白血球です。慢性骨髄性白血病やアレルギー疾患で増加します。 |
![]() |
|
特殊な細胞
血液疾患では、正常ではまずみられない血球が発見されることがあります。
| 急性骨髄性白血病 | 慢性骨髄性白血病 |
![]() |
![]() |
| 大型で核の大きい白血病細胞でいっぱいです。 | 白血球が非常に増加し、いろんな成熟段階の細胞がみられます。 |
(2)出血凝固系検査
血管が傷ついて血液が血管外に漏れ出る現象が出血です。
出血がおこると、生体の防御反応として出血を阻止する機構が働きます。
止血機構
| (1)出血 | (2)一次止血 | (3)二次止血 | (4)修復 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 血管収縮・血小板粘着凝集・放出(一次止血栓) 傷ついた血管に血小板が粘着し、互いに凝集して血栓をつくります。 |
凝固反応によるフィブリン形成(二次止血栓) フィブリンが血小板でできた血栓をがっちり固め、止血が 完了します。 |
線溶系による血栓融解 血栓はプラスミンによって溶かされ、消失します。 |
この止血機構のどこかに異常があれば、出血すると止まりにくくなり、
また、たいした外傷でなくても出血してしまいます。
このような出血性素因の診断・原因解明のために、つぎのような検査をしています。
1. 出血時間
2. 血小板凝集能検査
3. プロトロンビン時間(PT)
4. 活性トロンボプラスチン時間(APTT)
5. トロンボテスト(TT)
6. ヘパプラスチンテスト(HPT)
7. フィブリノーゲン(Fbg)
8. フィブリノーゲン分解物(FDP)
9. FMテスト
10.アンチトロンビンIII (ATIII)
11.Dダイマー