富山県立中央病院

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手術支援ロボット「ダヴィンチ」

手術支援ロボット
「ダヴィンチ」導入

当院では2003年以来、前立腺がんに対する前立腺全摘除術を、腹腔鏡(ふくくうきょう)補助下小切開手術により行ってきました。
この度、富山県内で初めてとなるロボット支援下手術用の最新機種「ダヴィンチXi」を 導入し、
平成29年初頭よりロボット支援下前立腺全摘除術を開始する予定です。

特徴

  1. ダヴィンチとは、内視鏡を用いた手術において、医師の手術器具の操作を支援する装置で、高画質な立体視(3D)画像により、鮮明な視野を確保しながら、ロボットアームを操作して正確かつ繊細に手術を行うものです。
  2. 従来の内視鏡手術に比べて、より微細な画像及び医師の手と同等以上の可動域により柔軟な動きが可能です。
  3. 開腹しない内視鏡下の手術であり、患者負担が小さく(低侵襲)、早期の退院が期待できます。

ロボット支援下手術とは

腹腔鏡手術は、炭酸ガスを充填してパンパンに膨らませたお腹に数か所の穴 (ポート)をあけ、そこから内視鏡や複数の鉗子(かんし)を挿入して手術を行うものです。ただし基本的に直線である腹腔鏡の鉗子はポートの部分でシーソーのような動きしかできないため、 術者が鉗子の先端で立体的な操作を行うには相当無理な動きを強いることがあります。特に術者が縫合操作(組織と組織を縫い合わせること)を行う場合、鉗子をしなやかに動かす必要がありますが、腹腔鏡手術では直接鉗子を持って行うため限界がありました。
炭酸ガスを充填して気腹する点においてロボット支援下手術は、腹腔鏡手術と同じですが、鉗子は術者が遠隔操作します。また、術者の指や手首の動きは電気信号で手術支援ロボットに伝えられ、鉗子先端も540度回転することから腹腔鏡手術をはるかに上回る操作が可能になりました。遠隔で鉗子操作を行うために、まず術者は手術操作用のブラックボックス(サージョンコンソール)の前で椅子に腰かけます。ブラックボックスの凹んだ部分に頭を突っ込むと術者の額の部分が固定されます。すると両目の前に2つのレンズがあって、ちょうど双眼鏡(あるいは顕微鏡)をのぞき込むような感じになります。双眼鏡の中の映像は、炭酸ガスで膨らんだお腹の中の映像になります。これは内視鏡で得られた像が電気信号としてブラックボックスに伝達されたものです。映像は映画館などで今流行りの立体視(3D)なのでお腹の中の映像を手に取るように見ることができ、腹腔鏡手術のようにテレビモニターの平坦な映像(2D)を見て手術するのとは大きく異なります。

da Vinci Xi

ロボット支援下の前立腺全摘除術

前立腺は骨盤の一番奥深いところにあります。腹腔鏡手術あるいは腹腔鏡補助下小切開手術においても、特に前立腺を摘出した後の膀胱と尿道を吻合ふんごう(つなぐこと)するにはかなりの熟練が必要です。それを、ロボット支援下手術で特徴的な立体視(3D)と自由な鉗子操作により、従来型手術に比べて容易に手術を進行させることができます。

今後期待できるロボット支援下手術

2012年から保険適用になった前立腺全摘除術に加え、2016年4月から腎部分切除術が適用になりました。いずれも泌尿器科が扱う手術であって、これらはロボット支援下手術が優位になるくらい従来の手術法では熟練に時間がかかることを意味しているとも言えます。今後、胃がんや子宮がんに対する保険適用も検討されていると聞き、ますますロボット支援下手術の活用の幅が広がることが見込まれます。

da Vinci Xida Vinci Xi

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