富山県立中央病院

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お知らせ

心臓血管外科-Q&A

2016/03/22

Q1.人工心肺装置とはどんな装置ですか?

人口心肺装置による体外循環の回路A.心臓の中の手術をする時には、心臓を止めなくてはなりません。その際、心臓と肺のかわりをする装置です。人工心肺装置には、人工心臓(いわゆるポンプ)、人工肺、そして熱交換機からなっています。(図参照)心臓に還流した静脈血を、人工肺で酸素化し、熱交換機を通して適切な温度としたにち、ポンプで体に動脈血を送る装置です。この装置により、安全な心臓手術が可能となるのです。

Q2.心臓を止めて大丈夫なのですか?

A.カリウムを含んだ冷却した心停止液を間欠的(30分から40分)に冠動脈に注入し、心停止を得る。心内修復が終了したら、暖かい血液を冠動脈に流すことにより、心拍が再開される。この心停止液は、心筋保護液の役割もはたし、これにより、複雑な心内手術が可能となった訳です。

Q3.自己血輸血?

A.多くの心臓手術では安全に行うためには、輸血が必要となります。自己血輸血とは、自分の血液をためておき(貯血)、手術の際、この血液を用いて手術をする輸血です。現在は、全血保存で、35日間の保存が可能です。貯血の際、エリスロポエチン製剤を注射し、鉄剤を服用していただき、造血を図ります。約1週おきに、2-3回貯血することにより、ほとんどの手術で、自己の血液での手術が可能となります。この方法は、保険適応となっています。しかし、体重が小さい乳児、高度な貧血のひと、あるいは疾患によっては、この方法が困難な方もおられます。

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