富山県立中央病院

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お知らせ

内科(腎臓・高血圧)-Q&A

2016/03/17

Q1.健康診断で蛋白尿、血尿を指摘されました。どうしたらよいでしょうか?

A.検尿で異常を指摘されることはときにありますが、このうち蛋白尿や血尿が認められた場合は腎臓病の存在が疑われます。ただし、正しい尿の採り方がされていることが前提となりますので、専門医のもとで早朝第一尿を材料として再検査してみる必要があります。また、検尿では尿沈渣(にょうちんさ)といって尿中の細胞成分などをみる検査も重要です。これらの検査の結果、腎臓の病気の存在がつよく疑われた場合には、その程度に応じて24時間蓄尿や腎生検などのさらに詳しい検査が必要になってきます。
中年以降で血尿を指摘された場合には、尿路の悪性腫瘍(腎臓がん、膀胱がんなど)の有無についての精密検査も必要となります。内科あるいは泌尿器科を受診して下さい。

Q2.血圧が高いといわれました。どういったことに注意したらよいでしょうか?

A.最近、血圧計がひろく市販され比較的容易に手に入りますので、健康のバロメーターとして血圧を測られる方も多いと思います。家庭や外来では、最低でも5分以上の安静の後、血圧を測定し、その結果血圧が140/90 mmHgの基準を超えた場合、高血圧ということになりますが、血圧は常に変動していますので、一回の測定のみで高血圧と判断するのは早すぎます。できれば自宅で、いろいろな機会に繰り返し測ってみて、140/90 mmHgを超えることが多い場合には、医師に相談されるのがよろしいと思います。年齢が比較的若い(30~40代)のに血圧が高い場合や、血圧が非常に高い(例えば160/100 mmHg以上)ときなどは、そのまま放置しておくと脳卒中や心不全、心筋梗塞などいろいろな弊害を起こしてくる可能性がありますので、一度専門医にご相談ください。食事療法や運動療法、生活面で気をつける点なども含めて、精査・治療を行います。

Q3.むくみがあるように思うのですが、どうしたらよいでしょうか?

A.立ち仕事をした後や、お風呂に入ったときなどに足がむくんでいると感じる方もおられると思います。健康な人でも、場合によっては軽度のむくみ(医学的には「浮腫」と呼びます)が生じることもありますが、程度がつよい場合にはやはり何らかの原因があることが考えられますのできちんと診断する必要があります。浮腫の原因となる内科的な疾患には、腎炎、腎不全、ネフローゼ症候群などの腎臓疾患の他にも、心臓疾患(心不全)、甲状腺疾患(甲状腺機能低下症)などの内分泌疾患、肝臓疾患(肝硬変)など多くの原因が考えられます。したがって、むくみがあるときには検尿、採血、レントゲン、超音波検査などの内科検査が必要になります。内科外来で、ご相談されることをお薦めします。

Q4.腎生検とは、どんな検査なのでしょうか?

A.腎生検(じんせいけん)というのは、蛋白尿や血尿、あるいは原因不明の腎機能障害などの原因を調べるための検査です。ひとくちに蛋白尿、腎機能障害といってもその原因となる病気は多数の種類があり、血液検査などではっきり診断が確定する場合もありますが、やはり腎臓の一部の組織を針で採取して、顕微鏡下で診断する腎生検は非常に重要な検査です。腎臓疾患を治療する場合、組織学的に診断を確定させないと、その患者さんの状態にもっとも適した治療法を選択することが困難になります。検査は、検査台に腹ばいになっていただき、局所麻酔をした後、片方の腎臓から1 mm × 15 mmほどの組織を採取します。検査の所要時間は約30分、検査のみを目的に入院された場合は、入院の期間は約6日間です。

Q5.透析ってどんなことをするのか教えてください。

A.もともとみなさんの腎臓は、血液中の老廃物や余計な水分など体にとっていらなくなったものを尿中に捨てる役割をしています。したがって腎不全状態がすすみ、こうした正常な腎臓機能が果たせなくなると血液中に老廃物や余計な水分がたまり、いろいろ好ましくない症状を起こしてきます(食欲不振、浮腫など)。こうした症状をまとめて「尿毒症」といいますが、そのまま放っておくと生命を正常に保てなくなり、危険な状態となります。そこで、あまり働かなくなってしまった腎臓の働きを、特殊な装置、機械で肩代わりするのが透析療法です。透析療法には大きく分けて二つあります。ひとつは血液を直接体内から外へ取り出して、循環させながらきれいにする「血液透析」という方法です。この方法では、週に2回ないし3回、病院へ出向いて一回あたり4時間ほどベッドにあお向けにやすんでいる必要があります。もうひとつは、お腹の腹腔というスペースに透析用の液を入れたり出したりして血液からしみだしてくる老廃物を間接的に捨てる「腹膜透析」という方法です。この透析液の交換は基本的に自宅で自分で行い、2週に一回ほどの間隔で通院しながら続けていく透析治療です。どちらの方法が、それぞれの患者さんに適しているかはいろいろな要素を考慮して決めることになります。2014年末で、日本全国でこうした透析療法を受けておられる方が、あわせて約32万人いらっしゃいます。

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