富山県立中央病院

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お知らせ

スギ花粉症

2016/03/22

 スギ花粉症のある方には憂鬱な季節になってきました。
 スギ花粉症は最近増加し日本人の10~15%が罹患しているといわれています。この増加には、大気汚染の進行、住居の変化など環境要因の関与も想定されていますが、主な原因は、戦後大量に植林されたスギが花粉を多く飛散する時期(樹齢30~40年)になってきたためです。
 治療は鼻閉の強い場合は手術療法も考えますが、スギ花粉症ではまず薬物療法が主体になります。症状、症状の程度、薬の副作用(眠気)などを考慮して、薬を選択しますが、症状が重い方でも、作用の強い薬より作用がそれ程強くないと言われている薬のほうが有効なこともあります。以前に比し薬の種類も多く、選択の幅も広くなっています。あまり効かないと感じたら医師に相談されたら良いと思います。
 近の花粉症治療後の患者満足度に関するアンケート調査では、病院・医院受診患者さんの約70%が現在の花粉症治療に「不満足」と答え、理由としては、「効果が不十分」「通院が面倒」などでした。これは抗アレルギー薬の効果の現れかたがゆっくりなので、飲み始めの時に効果に疑問を感じられた方が多かったためとも思われます。抗アレルギー薬は少なくとも2週間内服し効果をみてください。
 今年のスギ花粉飛散予測によれば北陸では例年よりやや多いと言われています。スギ花粉症の治療の基本はスギ花粉に接しないことです。花粉情報に注意し、飛散の多い時には外出しない、外出時にはマスク(花粉症用マスクは薬局、ドラッグストアーにあります)、メガネを着用する、飛散の多い時は窓・戸を閉めるなどしてスギ花粉を回避してください。
 富山県医師会花粉症対策委員会は花粉症情報テレフォンサービスを行っています。
電話番号は076(428)9888です。またホームページでも情報提供しています。
アドレスはhttp://www.toyama.med.or.jp/です。

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