富山県立中央病院

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お知らせ

NICU(新生児集中管理室)-Q&A

2016/03/23

Q1.未熟児って何ですか ?

A.胎外 (おかあさんのお腹の外の世界) 生活に適応するのに、十分な成熟度に達してない赤ちゃんのことを言います。昔は、2,500g以下の赤ちゃんすべてを、そう表現してましたが、多少体重が足りなくても、必ずしも未熟児とは限りません。少々小さめの赤ちゃんであっても、元気な赤ちゃんはたくさんいます。この点からも、単に小さめの赤ちゃん全てを未熟児と呼ぶことに、誤解も生じやすいため、現在では多くの施設が以下の表のように分類することで、赤ちゃんの管理をしています。

出生時の体重から 在胎(妊娠)週数から
  出生体重 在胎(妊娠)週数  
低出生体重児 2500g未満 37週未満 早(期)産児
極低出生体重児 1500g未満 37週から42週未満 正(期)産児
超低出生体重児 1000g未満 42週以上 過(期)産児

第2版 新生児学入門 医学書院より

Q2.NICU とは?どういった赤ちゃんが NICUに入院をするのですか ?

A.まず、NICUとは、新生児集中治療室のことです。そして、NICUに入院をする赤ちゃんとは、一言で申しあげれば、Q1でお答えを致しました「胎外生活に適応するのに、十分な成熟度に達してない赤ちゃん」です。つまり、赤ちゃんが、お父さんやお母さんの居るお家にお帰りになるのに、十分な成熟度に達してないために、ある一定の間集中治療・管理をする所です。

Q3.NICUに入った赤ちゃんは、長く入院してなければいけないのですか ?

A.入院の期間は、長期になる赤ちゃんもいますし、非常に短期間の入院治療ですむ赤ちゃんもいます。この入院を必要とする期間の違いは、産まれてきた赤ちゃんの、在胎週数や、体重によって大きく左右されます。例えば、一般的には、超低出生体重児と言われる、体重の非常に軽い、また早期産でも特に早い時期に産まれた赤ちゃんは、どうしてでも、長く入院をしなければいけません。

Q4.小さく産まれてきた赤ちゃん達は、助かりますか ?

A.新生児医療の進歩により、小さく生まれた赤ちゃんの生存率は確実に改善しています。
 参考までに在胎週数別・出生体重別の死亡率を示します。
死亡率
 ご覧の通り年々死亡率は改善しており、特に小さな赤ちゃんにおいてその改善が著しいことがわかります。

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