救急科

 富山県立中央病院救命救急センターは、富山県の二次および三次の救急医療を担う機関として昭和54年に開設され、富山県の救急医療の最後の砦として最善の医療が提供できるよう365日、24時間体制をとっています。平成12年より救急専任医が常駐し日本救急医学会の救急科専門医指定施設となっており、厚生労働省の指定する救命救急センターで基幹災害拠点病院にも指定されています(この両方の指定を受けている県内唯一の医療機関です)。

 当院の救命救急センターは、各専門診療科を背景にER 型(北米の救急医療体制)の診療体制をとっており、心肺停止、多発外傷、急性冠症候群、急性心不全、脳血管障害、広範囲熱傷、急性薬物中毒などの重篤な疾患から、比較的軽症の急性疾患まで幅広く患者を受け入れているのが現状です。

 年間の来院患者総数は約12,000名、そのうち救急搬送数約5,000名、入院患者数は約4,800名です。また心肺停止患者は年間約120名です。

集合写真

 当院の救急専任医の果たしている役割として、①各種疾患や外傷などに対する判断(トリアージ)、②患者の状態の安定化のための気管挿管、胸腔穿刺、穿頭術、開胸心臓マッサージなどの緊急処置、③院内の各診療科、他の医療機関、救急隊、警察官などとの連絡調整役、④救急隊へのメディカルコントロール、⑤臨床研修医や院内スタッフ、救急隊員、一般市民などへの救急医療に関する教育(BLS、ACLS などのオフザジョブトレーニング)、 ⑥災害医療に関する院内教育や災害医療派遣チーム(DMAT)での中心的な働きなどがあります。

 さらに平成27年8月24日に当院を基地病院としてドクターヘリが導入されました。運行開始丸2年を迎え、要請1,569件、出動1,340件になります。昨年度の出動件数は730件であり、年間の出動件数で全国トップ10内に入っています。富山県の超急性期医療を変えるために登場した富山県ドクターヘリ!、一人でも助けることが出来る命があれば救う!。県民のお一人、お一人のご理解とご支援を頂きながら“ALL for TOYAMA”の精神で運営されています。

 一方、病院前救急医療や救急外来だけではなく、救命救急治療室(ECU)の管理や、平成28年度に開設されました集中治療室(ICU)とも連携し、シームレスにそしてトータルに急性期の患者管理を行っています。

 救急専門医には、原因や罹患臓器の種類に関わらない様々な急性疾患、病態に対する幅広い知識、正確で迅速、かつ安全なスキル、また複数診療科の仲介役や多職種連携によるチーム医療のリーダー的役割を果たせる責任感と人間性が求められるものと思われます。初期臨床研修医教育はもとより、災害医療を含めた病院前医療、AHAなどの様々なシミュレーション教育、さらにはメカニカルサポートを含めた急性期重症患者の管理等に興味のある先生が活躍できる場が十分に用意されています。年間救急搬送数5,000を超える当院救命救急センターで豊富な症例を経験しながら、富山県の救急医療を我々と一緒に支えてくれる先生方を求めています。

救急科Photo

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