2022.06.20vol.60 腎臓・高血圧内科
山﨑 智史
内科医としての多角的な視点を習得
腎臓・高血圧内科では、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群から慢性腎不全、透析療法、腎臓移植まで幅広く総合的な診療を行っています。また、入院や外来にかかわらず、腎機能異常や電解質異常について他科の先生方から相談されることもあり、幅広い視野が必要とされる診療科であると実感しました。
腎臓・高血圧内科での実習を通して、腎臓疾患についてはもちろんのこと、カルテの書き方やカンファレンスの発表の仕方など、医師として求められる総合的な技術を学ぶことができました。日々、担当患者について身体所見やバイタル、検査データを総合的に判断し、治療方針を決定していく過程を経て、少しずつ内科医としての視点が養われていくのを体験しました。
最後に、1ヶ月間という短い研修期間ではありましたが、熱心な指導医の先生方の下で非常に楽しく充実した日々を送ることができました。ご指導いただいた先生方に、この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。
AM8:00病棟回診
入院患者のバイタルや検査などを指導医の先生とカルテ上で確認。その後、回診を行います。刻一刻と変化する患者の容体をチーム全体でチェックし、全身状態や検査結果に合わせた治療を検討します。
AM9:00透析室での実習
午前中は透析室での実習です。指導医の先生と一緒に透析条件を考えたり、実際にシャント血管の穿刺を行ったりします。経験に基づいた指導医の先生の考え方はとても勉強になります。
PM0:00お昼休憩
透析室での実習が終わり次第、お昼休憩をとります。その後、病棟患者の検査結果の確認などを行います。
PM3:00他職種連携カンファレンス
毎週月曜日は腎臓内科医、薬剤師、病棟看護師、作業療法士、栄養士などが集まり、入院患者に関する情報共有を行います。それぞれの立場からよりよい医療提供を考え、ディスカッションします。
PM4:30透析カンファレンス
毎週火曜日は透析室でカンファレンスを行っています。血液透析を行っている患者の今後の治療内容や方針について、他職種の方々と連携してアセスメントを行います。
PM5:00病棟回診
1日の終わりに指導医の先生と入院患者の検査結果などをディスカッションし、今後の予定を確認します。
PM5:30業務終了
回診が終われば終業です。一日を振り返り、気になったことを調べるなど自己学習に努めたり、明日に備えてゆっくり休息をとったりします。
PM5:30内科ケースカンファレンス
毎週火曜日は17時30分から研修医による内科ケースカンファレンスを行っています。自分がローテートしている診療科で経験した症例を提示します。ディスカッションを通して、より深く経験症例を学ぶことができます。