2017.06.14vol.27 地域医療研修(飛騨市民病院)

清水 真実

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患者さんの退院後の生活を考える機会になった1ヶ月間

 当院の研修医は2年目、かみいち総合病院、南砺市民病院、飛騨市民病院のいずれかを選択して「地域医療研修」を行っています。私は4月に飛騨市民病院にて1ヶ月間の研修を行いました。
 研修中は病院での診療に加え、訪問診療や訪問看護、老人保健施設見学など多くの経験をさせていただきました。急性期病院である富山県立中央病院では、入院診療に関わることが中心でした。一方、地域研修では外来で患者さんを診察し、入院が必要と判断した患者さんには入院中の診療、そして退院後の外来診察まで関わらせていただきました。
 急性期病院では、病状が落ち着いた段階で患者さんが転院することが多いため、退院後の生活や必要な支援についてはあまり考えていませんでしたが、この地域研修で患者さんを一貫して担当させてもらうことで、退院後の生活を意識するようになったのは大きな収穫だったと思います。診断、治療のみならず、利用できるサービス、介護・福祉制度などについても実践的に学ぶ機会となりました。
 日々、迷うことはありましたが、指導医の先生と毎日振り返りを行い、疑問点はその都度解決できる環境があり、とても助かりました。また大勢のスタッフに支えられ、1ヶ月の研修が充実したものになりました。実習を終えた今も、また訪れたいなと思っています。皆さんも地域研修でしか学べないこと、味わえない雰囲気をぜひ体感してください。

時計アイコンAM8:30朝ミーティング

受け持ちの患者さんの経過について毎朝ショートプレゼンをします。前日行った検査を確認したり、指導医の先生に治療方針について相談をします。

時計アイコンAM9:00病棟業務

受け持ちの患者さんを診察し、治療を行います。自分で検査、治療を決めるだけでなく、各診療科の先生にコンサルトし、相談します。

時計アイコンAM11:00訪問診療

指導医の先生に同行して訪問診療に行きます。訪問診療では診察だけでなく、嚥下内視鏡を行い、嚥下機能の評価も行っていました。

時計アイコンPM2:00救急・外来

救急車の受け入れ要請の電話を受け、救急患者の対応をします。救急患者がいない時は総合診療科の外来業務を行います。リハビリ前診察や検診業務も行います。

時計アイコンPM5:00振り返り

常勤医師のスタッフと振り返りを行います。1日を通して学んだことや失敗したことについて発表し、それに対してアドバイスをいただきます。

研修医レポート