2016.08.12

vol.21 「研修医会」参加レポート

月1回、テーマを決めて講義、
近況報告し、士気を高める機会にも!

初期研修医2年  林 雅人

 研修医会では月に1回、研修医1年目と2年目が集まって講義を行います。講師は研修医2年目の先生です。テーマは毎回異なり、担当になった2年目研修医が興味をもっている分野や、最近勉強したことなどをスライドにまとめて発表します。縫合の仕方や検査データの読み方に関する講義もあれば、敗血症や高山病についての講義もあり、毎回ジャンルを問わず興味深い講義が行われます。また、研修生活の中で不満に思っていることや改善点などをディスカッションする場にもなります。
 今回のテーマは「腹部X線読影のポイント」でした。当院は3次救急病院であり、多くの患者さんが救急外来を受診します。救急外来での診察では問診から身体所見をとり、検査を進めていきます。その中で腹部X線を撮ることも多いのですが、情報量が少ないため、実際は腹部CTに依存してしまいがちです。今回の講義は、過去に腹部CTで診断のついた症例の腹部X線画像を見返すことで、実は見えていた重要な所見を振り返り、腹部X線読影におけるポイントを体感してもらうという内容でした。見えているのに、見るポイントがわかっていないと見落としていたということが分かり、今までとは違った見方で腹部Xpを見ることができるようになったと思います。
 1年目の研修医にとって、何も分からない中で始まった初期研修中、こうして先輩研修医から講義を受けられることは、知識を共有する場となるだけでなく、1年後の目標をしっかりと見据える機会にもなります。
 また、研修医2年目は研修医会後に同期飲み会を行います。そこでお酒を飲みながら近況を語り合う中で、お互いの仲がさらに深まり、明日からも頑張ろうという気持ちになります。

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