2015.10.23vol.16 産婦人科

西野 美智子

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内科外科両方の要素があるのが魅力

 救急で女性の腹痛を診た時に産婦人科領域も診断できるようになりたいと思い、産婦人科研修を選択しました。研修をさせていただき、産婦人科は妊娠から出産までの生命の誕生に関わるだけでなく、婦人科がんの治療や婦人科疾患の予防・治療なども行っており、扱う範囲が非常に広く、とても魅力的な科であることに気づかされました。
 私が研修した8月は90件以上の出産があり、多くの出産に立ち会う機会に恵まれ、赤ちゃんが誕生するたびに感動し、お母さんの幸せそうな表情をみてこちらも元気なりました。
 また当院は手術件数が多く、子宮内膜症や婦人科悪性腫瘍の手術を経験させていただきました。腹腔鏡の操作や術野の展開、縫合は難しく感じることもありましたが、先生方の丁寧な指導のおかげで徐々に上達していくことに喜びを感じました。
 研修前は産婦人科に進むことをあまり考えていませんでしたが、今回研修させていただき、産婦人科は女性の一生をサポートし、内科外科両方の要素がある科だというところに魅力を感じました。そのように思える指導をしてくださった先生方に感謝しています。

前田 悠紀

前田Photo

担当患者の分娩で大きな感動

 産婦人科研修では、分娩や手術、不妊治療など様々な症例を目にすることができました。研修医になって初めて外科系の科を回りました。上手くできないことも多々ありましたが、縫合や脊椎麻酔など、多くの手技を経験させていただき、その都度、先生方に丁寧に教えていただきました。産科では数多くの帝王切開や経腟分娩に立ち会わせていただきました。また、担当した患者さんの分娩では大きな感動を得ました。中には自分と年の近い方もおられ、他の科とはまた違った親近感をもちました。
 一ヶ月という短い研修期間ではありましたが、大変楽しく、充実した日々を送ることができました。ご指導いただいた先生方には大変感謝しております。

時計アイコンAM8:00産婦人科小児科合同カンファレンス

産婦人科小児科合同カンファレンス風景 産婦人科では週に1回小児科との合同カンファレンスを行っています。母体搬送の状況や切迫早産や双胎妊娠の入院患者さんの状態、NICU管理下にある新生児の経過などの情報を共有します。

時計アイコンAM9:00副院長回診

週に1回、副院長回診があります。産科・婦人科両方の患者さんを一人一人診察します。診察の仕方や患者さんとの接し方がとても勉強になります。

時計アイコンAM10:00手術

手術風景 今日の午前は腹腔鏡の手術です。腹腔鏡の手術では研修医はカメラ操作を行います。最初は術者が手術しやすいようカメラを移動させることがとても難しかったのですが、少しずつコツをつかんでいき、途中からスムーズにカメラを動かせるようになりました。

時計アイコンPM12:30上級医とランチ

上級医と一緒に楽しくランチをとります。手術の合間なので時間が短いこともありますが、つかの間の休息です。

時計アイコンPM1:30手術

手術風景 午後からは開腹の手術です。術野の展開、吸引、縫合をします。

時計アイコンPM3:00病棟患者の超音波検査

超音波検査 週に一度、妊婦さんのお腹に超音波を当て、胎児の推定体重を測定します。毎回少しずつ赤ちゃんが成長しているのを実感します。検査を通して患者さんとのコミュニケーションも図っていきます。

時計アイコンPM5:00夕回診

チームには産科・婦人科両方の患者さんがいます。モニターやカルテを確認した後、指導医と病棟患者さんの回診をします。疑問に思うことがあれば指導医に質問し、一つ一つ解決していきます。

時計アイコンPM6:00翌日の準備

翌日の手術の確認やカンファレンスの準備をします。その日学んだことを復習した後、明日に備えてゆっくり休みます。

研修医レポート