2015.09.02vol.15 内分泌・代謝内科

中井 文香

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深く考える力を身につける

 内分泌・代謝内科で研修した2ヶ月間では“患者さんの病態を深く考える”ことをじっくり学ぶことができました。私は糖尿病患者さんを受け持つことが多かったのですが、ひとくちに糖尿病といっても、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、ステロイド性糖尿病など様々な病態があり、患者さんの社会的背景、生活スタイルもそれぞれ異なります。それらを総合的に考え、患者さん一人ひとりに合った診療を行うことが疾患改善への近道ということを体感しました。今後もこうした姿勢を忘れずに仕事に取り組みたい思います。
 研修医がじっくり勉強できる研修を目指し、優しく丁寧に指導してくださった指導医の先生方にはとても感謝しています。

佐伯 昌一

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患者さんから多くを学ぶ

 私の研修期間は1ヶ月と短かったのですが、とても多くのことを学ばせていただきました。この研修期間中は、糖尿病の教育入院の方が多かったのですが、糖尿病には様々な原因があります。一人一人の病態に合わせて指導するので、患者さんへの接し方もそれぞれ違うことを実感しました。
 また、週2回行われる外来でのカンファレンスでは、指導医の先生方がこれまで経験された様々な症例をクイズ形式にして発表してくださいました。各疾患の考え方や病態について具体的に教えていただき、大変勉強になりました。他にも入院患者さんの血糖コントロールの仕方も学ぶことができ、大変実りのある研修でした。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

時計アイコンAM8:30朝の病棟回診

朝の病棟回診風景 事前に担当患者さんのカルテをチェックし、状態を確認してから指導医の先生と一緒に回診します。今後の治療方針を確認し、疑問点があれば質問します。指導医の先生はいつも優しく教えてくださいます。

時計アイコンAM11:00他科血糖管理

他科血糖管理 他科からコンサルテーションを受けた患者さんの血糖管理を行います。まずは研修医だけでアセスメントしてプランを立てるため、開始時間までに一生懸命準備します。その後、指導医に確認してもらいます。訂正も多いですが、様々な病態に合わせた血糖管理の方法を勉強することができます。

時計アイコンPM1:30甲状腺細胞診

甲状腺細胞診 午後は外来で甲状腺細胞診を行います。研修医は基本的に指導医の先生のサポートを行います。

時計アイコンPM3:40総回診

今日は総回診の日。ベッドサイドで患者さんの状態を簡潔に説明するため、事前にしっかり準備してから臨みます。慣れないうちは、うまく説明できなかったり、アセスメントが不十分なこともありますが、回数を重ねるうちに少しずつうまくできるようになっていきます。

時計アイコンPM4:00カンファレンス

総回診時よりも詳しく患者さんの状態を説明し、スタッフ全員で情報共有・ディスカッションを行います。患者さんの病態や社会的背景なども考慮しつつ、看護師、薬剤師、栄養士の方々の意見も伺いながら今後の診療方針を立てます。様々な視点から物事を考えることができ、勉強になります。

時計アイコンPM6:00業務終了

担当患者さんの状態を再度確認した上で、一日の業務は終了です。明日に備えてゆっくり休む日もあれば、この後、研究会や発表会に出席する日もあります。

研修医レポート