2015.06.17vol.12 腎臓・高血圧内科
平井 忠幸
内科医として必要な基礎を習得
腎臓・高血圧内科では、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群から慢性腎不全、透析療法、腎臓移植まで幅広く総合的な診療を行っています。研修ではカルテの書き方からカンファレンスの発表の仕方まで、専門分野だけでなく医師としての総合的なスキルを学ぶことができました。
身体所見や多くの検査データを用い、様々な方向から病態を捉えて総合的に治療するのも腎臓・高血圧内科ならでは。最新の知見を交え、経験に裏打ちされた知識を基に、患者さんひとりひとりに合わせて診療にあたる上級医の姿を見て、大きな感銘を受けました。日々のディスカッションでもそのような姿勢が垣間見え、大変勉強になりました。
初期研修生活のスタートとなる科だったので、始まるまで不安もありました。そんな不安を受けとめ、正しく丁寧に指導してくださった指導医の先生にはとても感謝しています。
松野 貴弘
医師としての第一歩!
4月。医師としての生活を始めるにあたり、右も左もわからない自分に、医師としての心構えを教えてくれたのが腎臓・高血圧内科でした。
何といっても学生の時とは立場が違う! 当たり前のことですが、日々の研修でハッと気づかされることが多々ありました。患者さんの経過を指導医の先生方にプレゼンしたり、回診、検査のオーダー、薬の処方などの病棟業務まで、様々な場面で「一人の医師として見られている」ということを痛感しました。
また手技では、指導医の先生が一歩一歩確実にスキルアップできるよう、段階を踏みながら指導してくださいました。透析患者さんへの穿刺もその1つで最初は不安もありましたが、実習の後半は自信をもって行うことができました。
学生気分が抜けなかった自分ではありましたが、4月、5月と腎臓・高血圧内科を回ることで医師としての心構え、姿勢を学ぶことができました。指導医の先生方には大変感謝しております。ありがとうございました。
AM8:00朝の回診スタート
担当患者さんのカルテをチェックし、指導医の先生と回診します。刻々と変化する患者さんの容体をチーム全体でチェックし、全身状態や検査結果に合わせた治療を検討します。ディスカッションで分からないところがあっても後で丁寧に教えてくれるため、とても勉強になります。
AM9:00透析室での業務
透析室では透析条件の設定、シャントの穿刺が主な業務です。指導医の先生と一緒に患者さん一人ひとりに合わせた治療を考えます。経験に基づいた指導医の先生の考え方は勉強になります。
PM12:00上級医の先生とランチ
腎臓・高血圧内科では上級医の先生と一緒に昼食をとることが多いです。
時には腎臓・高血圧内科の先生が全員集合することも!
PM2:00中心動脈カテーテルの留置
引き続き、透析室での業務。透析を行う患者さんの中にはカテーテルを挿入する必要のある方もいらっしゃいます。研修医はまず、指導医の先生のサポートに回りながらやり方を覚えます。慣れてくれば先生の指導を受けながら実際に手技を行うことができます。
PM3:00午後の回診スタート
回診では、他のチームの先生とディスカッションするため、なるべく簡潔かつ正確に患者さんの状態を伝えなくてはいけません。患者さんの前で行う発表は緊張しましたが、少しずつ慣れてきました。失敗した点は指導医の先生にフィードバックしてもらいます。良かった点は褒められることも…。励みになります!
PM4:00カンファレンス
カンファレンス室に移動して、詳しくディスカッションします。自分の知識不足を一番感じる時です。分からないことはメモをしっかり取り、後で調べたり、指導医に聞いたりしながら理解を深めていきます。プレゼンの練習にもなります。失敗しても挫けず、次に活かせるよう頑張ります!
PM6:00業務終了
一日の業務が終了しました。病院内の業務にとどまらず、研究会や発表会に出席することもあります。また、先生方が飲みに連れて行ってくれることもあります。プライベートも充実!明日からまた頑張ります!