2015.03.31

vol.11 初期研修を振り返って

素晴らしい同期に恵まれた2年間

小原 鉄兵

 2年前の4月、誰も知り合いがいない新しい環境で自分を試してみたい!と思い、福岡から富山へとやってきました。慣れ親しんだ福岡の街を離れる時は少し、感傷的になったことを覚えています。でも富山では、そんな寂しさを吹き飛ばしてくれる素敵な同期たちに巡りあうことができました。初期研修を無事修了することができたのも、彼らのおかげだと思っています。

 2年間の研修生活は驚きの連続で、あっという間に過ぎていきました。「一日も早く患者さんの力になりたい」と目標を立て、研修に入ったものの何も分からず「自分は何もしない方が患者さんは幸せなのではないか」と落ち込む日もありました。しかし月日が経ち、気がつけば、同じように悩んでいる後輩にアドバイスする自分がいて、成長を感じることができました。

 この春からは富山を離れ、福岡で駆け出しの血液内科医として働きます。血液内科の道に進むきっかけをくださった患者さん、そして富山県立中央病院のスタッフのみなさんに、何か素晴らしい発見をして恩返しができればと思っています。

小原photo

2年間の実りを今後に生かしたい

中村 一樹

 富山県立中央病院での2年間の研修を終え、時の流れの早さを実感しています。2年前の4月、研修医として初めて現場に出た日のことを、まるで昨日のように思い出します。この2年間は知識不足や力不足を実感し、戸惑ったり落ち込んだりすることもありましたが、指導医の先生方や看護師の皆さん、担当させていただいた患者さん、そして一緒に研修した同期のみんなに支えられ、実りある研修医生活を送ることができて嬉しく思います。

 4月からは一緒に学んだ同期と別れ、お世話になった富山県立中央病院を離れることになります。不安が9割、期待が1割といった心境ではありますが、2年間の研修医生活で得たすべてを、これから出会う患者さんに還元できるよう、真摯に取り組んでいきたい思っています。

 最後になりますが、2年間お世話になった皆様に厚く御礼申し上げます。

中村photo

経験の中で医師としての自分を自覚

泉田 俊秀

 新生活に胸を弾ませた研修医1年目の春からはや2年。素晴らしい仲間、先生、看護師、コメディカル、事務の皆様に恵まれ、本当に充実した2年間を過ごすことができました。

 新しいこと、知らないことばかりで自信を失う毎日でしたが、小さなことでも自分にできることが増えていくことに喜びを感じ、がむしゃらに仕事をした1年目。そして医師という責任の重さに潰されそうになった1年目の終わり頃。進むべき道に迷う中、もう甘えてはいられないと不安を抱えつつ奮闘し、目の前の患者さんと真剣に向き合った2年目・・・。本当にたくさんの経験ができました。

 今も「患者さんにとって何が一番良い事なのか」を思い悩んでいますが、これから医師として働く日々の中で答えを見つけたいと思っています。この場をお借りし、2年間の研修でお世話になった皆様方に感謝を申し上げます。

泉田photo
研修医レポート