研修科目・期間 | 国内・海外派遣研修

※状況によって中止となる場合があります。

最高水準の先進医療を学ぶ!ピッツバーグ大学短期研修

 平成26年より、臨床研修医を対象としたピッツバーグメディカルセンターへの短期海外派遣研修がスタートしました。同センターは、がん医療、臓器移植などの高度先進医療はもちろん、救急医療・プライマリケアや在宅医療などの地域医療サービスにおいても評価が高く、世界中から医師が留学、研修に赴いています。
 当院では、初期臨床研修2年次に、1週間程度の研修を行います。
 みなさんもぜひ当院で世界最高水準の医療に触れてみませんか。

研修内容

  • アメリカの医療制度・医学教育制度についての講義
  • 救急部、女性のための病院、ER、家庭医、TICU(臓器移植患者のための集中治療室)、小児病院などの病棟・外来見学
  • アメリカでのコミュニケーション技術についての講義
  • パラメディック(民間の救命救急士)の救急ステーションの見学、歴史やシステムについての講義
  • 麻酔科カンファレンス(学会発表の予行)見学 など

研修内容はピッツバーグ大学の先生と相談し、研修医の個別の希望も考慮して決定しています。

学びの大聖堂
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地域医療の原点を学ぶ!沖縄短期研修

 沖縄は遠隔型の小規模離島が19島(20診療所)あるため、日本では珍しい総合医による滞在・全科対応型へき地医療が構築されており、地域医療の原点があります。離島医師は島民一人ひとりの「メディカルコンシェルジュ」として慢性疾患においては日常生活や社会的背景を踏まえた治療を行い、緊急の場合も15分以内に往診に向かえる体制を整えています。みなさんも、離島研修を通して地域医療の支援体制について学びませんか。

沖縄県立中部病院

  • 離島支援の中核的役割を担い、また、沖縄県にある離島の診療所に勤務する医師を育成。
  • 戦後の医療復興は救急を中心に行われており、沖縄県内の救命救急センターとして、救急医療の中心的な役割を担っています。
  • 日常診療で民間の医療機関が対応できない重症例や特殊な臨床症例を受け入れ、地域で連携した医療支援を行っています。

沖縄県立宮古病院

  • 特に救急医療・精神医療において、宮古保険医療圏域の中核病院としての機能を果たし、地域の医療機関との連携を密にしながら、地域完結型の医療を提供しています。

医療法人上善会かりゆし病院

  • 急性期、慢性期、在宅医療までを担っています。

竹富町立竹富診療所

  • 生活習慣病の改善、予防医学に尽力しています。
沖縄
沖縄県立中部病院 沖縄県立宮古病院

研修報告

日本とアメリカ、医療の違いを実感

○ピッツバーグ研修報告山本 侃暉

ピッツバーグ大学短期研修Photo ピッツバーグ大学医療センターは世界屈指の病院であり、これまで自分が経験してきた医療との違いを目の当たりにしました。
 まずは医療スタッフが非常に多く、役割が細分化されていました。認定看護師が日常診察や検査、処方に加え、集中治療室の当直までこなしており、医師の負担の少なさが印象的でした。日本でも教育システムを確立した上で、医師以外の医療スタッフの診療行為を拡大してほしいと感じました。
 一方で、日本の医療の良さも再確認しました。当院は主治医制がとられており、24時間365日何かあれば主治医が呼び出されています。患者さんから見れば主治医がいつでもかけつけるのは心強く、安心できる環境だと思います。また、医療スタッフが富山弁であたたかく患者さんに接する姿をみると、合理的なアメリカの医療とは違った良さがあることを認識させられました。

生活習慣の違い、予防医学の大切さを再認識

○沖縄研修報告高長 紘平

沖縄研修Photo 石垣島・竹富島で興味深かったのは、沖縄独特の生活習慣とそれに伴う健康への影響です。沖縄地方は若い人の死亡率が高いという「沖縄(竹富島)クライシス」という言葉を初めて知りました。竹富診療所の石橋先生はこの問題に対し、健康に対する推進部会「ぱいぬ島健康プラン21」を結成し、島民への啓発活動を積極的に推進。この成果の1つとして喫煙率が徐々に減少しているそうで、予防医学の重要性を再認識しました。
 一方、沖縄県立中部病院は症例数の多さと研修医の忙しさが印象的でした。屋根瓦式の教育を見学し、当院とは異なる方法で研修医のスキルアップが図られていることを実感しました。
 今回の研修を終えて、1つひとつの症例をしっかり検討することが重要であることを再認識しました。